カナダ中銀金融政策発表に注目! 「10月25日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年10月25日

カナダ中銀金融政策発表に注目! 「10月25日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日はフランス・ドイツ・ユーロ圏・英国と製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表され、市場予想を下回り景気後退が懸念される状況が確認されました。

対して米国は市場予想を上回り、好不況の分岐点である50をも上回り景気拡大が期待される状況となりました。

欧州と米国の経済差からユーロ・ポンド売り、ドル買いが進みました。

 

ただ、ドル円は150円を背に、介入警戒感から伸び悩み150円手前で推移しています。

 

本日はカナダ中銀の政策金利発表が予定されています。

その後にラガルドECB総裁やパウエルFRB議長の発言が予定されていますが、金融政策発表を控えていることから金融政策に関する発言は出てこないのではないかと思っています。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

カナダ中銀

注目度:高い

織り込み度:据え置き優勢だか一部利上げ予想も・・・

バイアス:特になし

ポイント:利上げ幅と追加利上げの有無

 

カナダは先日の雇用統計で市場予想を大幅に上回る結果であったことから追加利上げの可能性が高まりましたが、その後に発表されたCPI(消費者物価指数)が大幅に低下しておりイッキに利上げ期待が後退し据え置き予想が優勢となりました。

強い雇用と低下してきた物価についてカナダ中銀がどのように判断するのか、声明文に注目しています。

今回利上げを実施するのか、据え置きであった場合は追加利上げの可能性があるのか、それとも利上げ終了なのか、声明文に注目です。

 

 

 

2)経済指標

 

豪CPI(消費者物価指数)

先日公表されたRBA理事会議事要旨では追加利上げと据え置きの両方が協議され、据え置きが決定された。

ただ、データ次第では追加利上げの可能性が残っていると発表されました。

今回発表の豪CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、高いインフレが確認された場合は追加利上げが期待され豪ドルが買われるのではないかと注目しています。

 

 

 

3)リスク要因

 

米議会

米議会では下院議長の選任に注目しています。

9月末に10月からの新年度予算を巡り対立、政府機関の閉鎖をギリギリで回避し、つなぎ予算を成立させました。

ただ、その後にマッカーシー下院議長が解任され、現在は次期下院議長の選任を待つ状況です。

先週も何回か議長専任の投票が行われましたが議長専任のために必要な票数を獲得できた候補者はいませんでした。

このまま下院議長の選任が遅れれば、その後に行われる予算協議が遅れ、9月末に成立させたつなぎ予算の期限が切れて再度政府機関の閉鎖が警戒される展開となります。

米国のつなぎ予算は11月17日までの予定です。

また、現在中東情勢が不安定な状況で下院議長の選任が遅れれば、イスラエルへの支援決議が遅れ、来年の大統領選挙への影響も出てくるのではないかと注目しています。

 

 

 

中東情勢・ウクライナ情勢

イスラム組織ハマスとイスラエルの対立は激化し、中東情勢は悪化を続けています。

このまま悪化を続け第5次中東戦争に発展するなどした場合は原油価格の高騰により、世界的にリスクオフが進むのではないかと注目しています。

また、中東だけではなくウクライナ情勢など、中東から欧州にかけて緊張状態が続いており、周辺国でも武力衝突が出てきています。

一部報道では米軍がペルシャ湾に空母を配備した、中東にある米軍の駐留基地がミサイル攻撃を受けたなど報じられています。

当初のイスラエルの問題から少しづつ対立が拡大しています。

第3次世界大戦などが噂される展開にならないのか、中東・欧州の情勢に注意しておきたいと思います。

 

 

 

日銀・政府

日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正・撤廃論がたびたび話題に上がります。

月末に日銀金融政策決定会合を控えてることから、金融正常化やYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正・撤廃についてヒントがないか発言に注目です。

また、ドル円は介入を警戒して150円を背にした水準で推移しています。

前回150円を超えたときは介入ではなかったと推測されています。

Bloombergは「日本が円相場を支えるために為替市場で介入を余儀なくされる要素はないと、国際通貨基金(IMF)は認識している」と報じています。

150円を手前で安定していることを考えるとボラティリティが高まったとは言えず介入実施にはハードルが上がってきているのではないかと思います。

介入について日銀や政府の発言には注目しておきたいと思います。

 

以下、去年の口先介入時のものです。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10月25日(水曜日)

 

09:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)

17:00 EUR ドイツIFO景況指数

23:00 USD 米新築住宅販売件数

23:00 CAD カナダ中銀政策金利発表

23:30 USD 原油在庫量

 

 

10月26日(木曜日)

 

02:00 USD 米5年債入札

02:00 EUR ラガルドECB総裁発言

05:35 USD パウエルFRB議長発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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