カナダ政策金利、米小売り、日本の貿易収支に注目! 「4月16日の注目点とイベントスケジュール」

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2025年4月16日

カナダ政策金利、米小売り、日本の貿易収支に注目! 「4月16日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は中国が国内航空会社にボーイング機の受け取り停止を指示したとの報道が伝わると貿易戦争の激化への懸念が高まりリスクオフが進みました。

 

NYの取引時間帯に入り、「米国と欧州連合(EU)の関税を巡る交渉はほとんど進展していない。米国が提示した対EU関税の大半は撤廃されないだろう」との報道が伝わるとユーロ売りが進みました。

 

本日はカナダの政策金利や米国の小売り、翌朝の日本の貿易収支などに注目しておきたいと思います。

また、トランプ関税に関するヘッドラインにも注意しておきたいと思います。

目次 [隠す]

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

カナダ政策金利

注目度:高い

織り込み度:据え置き予想が優勢

バイアス:カナダドル上値重い

ポイント:利下げ見通しとトランプによる経済見通し

 

カナダは主要中銀の中でも先行して利下げを進めてきました。

そのカナダ中銀が利下げを停止するのではないかとの予想が優勢となってきています。

今回の会合で利下げ停止を決定するのか、今後の政策の見通しと併せて注目したいと思います。

また、カナダは相互関税から逃れたものの、USMCAの見直しやエネルギーやカリウムなどに関する追加関税などがあるため、今後のカナダ経済の見通しにも注目しておきたいと思います。

 

 

 

2)リスク要因

 

トランプリスク

今月2日に発表されたトランプ関税は、米国への輸出品に対して10%の関税、貿易黒字の国に対してはさらに高い関税が設定され、日本は24%の関税が設定され、中国は既存の20%に加えて34%の関税(合計54%)、EU20%、ベトナム46%、台湾32%の関税が発表されました。

相互関税を受けて各国、米国との貿易交渉や報復関税など対抗処置に動いています。

相互関税は多くの国で90日の延期が発表され、延期の期間中に各国貿易交渉を進めようとしています。

一部では米国との交渉が進んでおり、関税がゼロになった国などが出始め安心感からリスクオフが後退し株価が上昇する場面もありました。

ただ中国と米国は報復関税が進んでおり、米国が104%の追加関税を発表し、中国はさらに50%の報復関税を発表し、トランプ大統領はさらに追加関税を発表、中国に対して145%の関税を課すと発言しています。

関税の影響で米国債が暴落、デジタル機器の高騰など、米国に大きく影響が出るたびに内容が変わってきており、今後どのような特例が出てくるのか不透明な状況が続いています。

まだまだ、トランプ関税や貿易戦争に対して不透明感があり、トランプ大統領や各国の対応で荒れた相場が予想されます。

各国の対応とトランプ大統領の動向、各国株式市場に注意しておきたいと思います。

 

 

連休に向けたポジション調整

今週末から来週月曜にかけて世界の多くの国(キリスト教)がイースター休暇、連休になり取引量が激減します。

休暇を前にポジション調整を行う可能性があり、急な変動には注意したいと思います。

また、取引量が低下しているときにヘッドラインが出てきた場合は値が飛んで、想定以上の損失が出ることもあります。

リスク管理をしっかりとしておきたいと思います。

 

 

 

3)経済指標

 

英CPI(消費者物価指数)

英中銀は5月利下げ予想が進んでいます。

今回の結果が市場予想を下回れば、利下げ期待がさらに進むのではないかと思います。

また、5月以降の利下げ期待が進めばさらにポンドの上値を抑えるのではないかと思います。

 

 

 

米小売売上高

米国では関税の影響から物価が上がり、消費が落ち込むのではないかとの懸念が広がっています。

今回の小売りの結果が市場予想を下回れば、消費の低下が懸念されドル売りが進むのではないかと思います。

 

 

NZ四半期CPI(消費者物価指数)

RBNZは先週の理事会で追加利下げを決定しました。

ただ、オアRBNZ総裁が辞任しており、後任の総裁が決まっていないので今後の政策の見通しが難しい状況です。

今回の四半期CPI(消費者物価指数)の結果が弱ければ、次回理事会でも追加利下げの可能性が高まるのではないかと思います。

 

 

 

日本貿易収支

トランプ関税(相互関税)は貿易赤字を埋めるためとされ、貿易赤字額をもとに計算されたとトランプ大統領は説明しています。

日本の対米貿易黒字がどのくらいになるのか、市場予想以上の結果が出てくるのか、黒字額が拡大しているのか、貿易収支の結果に注目です。

また、貿易収支の結果が出てきたうえで、関税に関する発言が出てくるのかにも注目したいと思います。

 

 

 

豪雇用統計・失業率・労働参加率

豪州は中国との経済的つながりが強く、影響を受けやすい特徴があります。

米中貿易戦争の影響から景気悪化が懸念される中、豪州の経済状況を確認するため雇用統計の結果に注目です。

雇用統計の結果が市場予想を下回る結果となれば景気後退が注目されるのではないかと思います。

また、どの程度労働参加率があるのか、フルタイムがどの程度あるのかにも注目したいと思います。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

4月16日(水曜日)

 

赤沢亮正経済再生相が訪米(18日まで)

 

15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)

21:30 USD 米小売売上高

22:45 CAD カナダ政策金利発表

23:30 USD 原油在庫量

 

 

4月17日(木曜日)

 

米債券市場は短縮取引(聖金曜日の前営業日)

 

01:00 USD ハマック・クリーブランド連銀総裁発言

02:30 USD パウエルFRB議長発言

07:45 NZD NZ四半期CPI(消費者物価指数)

08:00 USD シュミッド・カンザスシティ連銀総裁発言

08:50 JPY 日本貿易収支

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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