2019年4月24日
カナダ政策金利発表! BOCにサプライズは!? ~4月24日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、東京市場で大きく円高が進みました。 米国のイラン制裁がリスクオフの要因ではないかと思われます。 その後も欧州市場・NY市場でも円買いは進み、クロス円は大きく下落しました。 同時にドル買いも進んだことで、ドル円は膠着状態です。
リスクオフの一方で、米株価は堅調に推移、ナスダック・S&P500は史上最高値を更新しています。
目次
◎本日の注目点
1)カナダ政策金利
今回のBOCは、据え置きが予想されています。 カナダの経済指標は、強弱入り混じっている状況。 欧州やオセアニアが景気後退が懸念されている中で、カナダは利上げが期待できる通貨ではないかと注目しています。
カナダ主要産業の一つ原油価格は、イラン制裁の影響などで上昇を続けています。 原油価格の上昇がカナダ経済に追い風なのか!? 今後の利上げに繋がるのか!? 声明文や記者会見に注目です。
2)経済指標
カナダ政策金利以外で注目の経済指標が2つ、オーストラリア四半期CPI(消費者物価指数)とドイツ・フランス企業景況感です。
オーストラリア四半期CPI(消費者物価指数)
RBAのインフレ目標は、2~3%の間です。 前回のCPI(消費者物価指数)は1.8%前後で、利下げ観測が出ていました。 今回の予想は1.5%前後と前回を下回るのではないかと見られています。 今回の結果が予想を下回るようなことがあれば、利下げ観測が加速するのではないかと思われます。 逆に予想を上回った場合は、利下げ観測を止めることが出来るのかが注目点になってくると思われます。
ドイツ・フランス企業景況感
最近の欧州では、景気後退が懸念されています。 多くの人が注目・知りたいのは、今後の欧州経済が良くなるのか!? 悪くなるのか!? 担当者や企業がどのように感じているのかを指数化したのが、PMIだったり景況感です。
最近のPMIや景況感は、上記の理由から注目度が上がり、注目度が上がったことでマーケットの反応も大きくなっています。 本日の企業景況感も結果が大きく下振れした場合は、ユーロ下落に繋がる可能性が高いと思われます。 要注目です。
3)リスクオフ要因
昨日の東京市場では、大きく円買いが進みました。 背景の一つに、米国のイラン制裁による原油高や、イランの反発が嫌気されリスクオフの流れになった模様。 一部報道では、ホルムズ海峡を閉鎖を警告との事。 本当にホルムズ海峡を閉鎖なんてことになると、大きくリスクオフになると思われます。
また、北朝鮮の金正恩委員長はロシアのプーチン大統領と会談。 会談自体はリスクではありませんが、北朝鮮にはミサイル実験の懸念が出ています。 核廃棄やミサイルについて、米国との関係も悪化してきています。 北朝鮮の動きには気を付けていたいと思います。
その他、英国のメイ首相は辞任圧力が大きくなってきています。 メイ首相が辞任や解散総選挙となれば英国が混乱、また、新しい首相が合意なき離脱を選択する可能性も出てくるとして、リスクオフとなるような気がしています。
その他にも、スリランカでの爆破テロやリビア内戦など、地政学リスクに注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月24日(水曜日)
北朝鮮・ロシア首脳会談
10:30 AUD 四半期CPI(消費者物価指数)
15:45 EUR フランス企業景況感
17:00 EUR ドイツIfo企業景況感
17:00 EUR ECBマンスリーレポート
23:00 CAD カナダBOC政策金利・声明文発表
23:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
23:30 USD 原油在庫量
4月25日(木曜日)
オーストラリア・ニュージーランド休場
日米首脳会談
00:15 CAD ポロズBOC総裁記者会見
02:00 USD 5年債入札
12:00前後 JPY 日銀金融政策・声明文発表