2020年7月22日
コロナ復興基金が成立したことでユーロの動きは!? 「7月22日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は5日間続いたEU首脳会談で、コロナ復興基金が成立しました。
復興基金の成立を受けて欧州株は全面高となり、世界的にもリスクオン相場に傾きました。
今回、コロナ復興基金が成立したことは、経済対策としての意味も大きいのですが、1番の驚きは共同債という事。
今までEU(ユーロ圏)は1つの経済圏として見て「人・金・物の移動の自由」を掲げて共有してきました。
ユーロ圏は通貨や金融政策も共有しています。
今回の復興基金は悲願であった、債権の共有、財政の共有の一歩を進めたことになります。
この一歩が吉と出るのか凶と出るのか、新しい弊害が出てこないか今後のEUに注目していきたい。
また、本日は日本の4連休前なので、ポジション整理の動きが出てこないか東京市場は気を付けておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)コロナ復興基金
昨日、コロナ復興基金が成立し、欧州株は上昇、欧州の金利は低下しています。
また、EUの中期予算も発表され、大きく財政面からのサポートが発表されました。
財政と金融の両輪で経済回復をサポートすることが決まった考えられる。
コロナ復興基金が成立したことでユーロ圏の経済回復スピードは加速すると思われ、次の注目点は金融政策になります。
ECBは通常の量的緩和に加え、緊急対応の量的緩和も行っています。
復興基金が出来たことで、緊急対応の量的緩和の終了の声が出てくるのではないかと注目しています。
本日、ECB総裁・副総裁の発言があるので、コロナ復興基金の成立についてと量的緩和の終了について話が出てこないか注目です。
2)米財政支出
米国でも、追加の経済対策の話が出てきています。
焦点は給与減税が盛り込まれるかで、トランプ大統領は給与減税が盛り込まれないと議会で可決してもサインしない(大統領として否決)といっています。
追加経済対策が決まれば、米株の押し上げに繋がりリスクオンが加速すると思われます。
昨日のムニューシン財務長官の発言では、来週には...ということなので、どのタイミングで本格化してくるのか注目です。
3)中国問題
英国も中国との間で、犯罪者引き渡し条約の停止を発表するなど、中国に対し厳しい対応をしています。
米国は、中国企業に対し締め付けを行い、中国企業と取引する銀行や企業に対しても制裁を発表するなど、中国包囲網が出来上がってきています。
これに対し、中国は報復措置をとると発言しています。
中国による報復措置が発表されないか、どんな内容か、どこの国に対してかなどに注目、リスクオフに傾かないか要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
7月22日(水曜日)
10:30 AUD 豪小売売上高
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
22:15 EUR ラガルドECB総裁発言
23:00 USD 米中古住宅販売戸数
23:30 USD 原油在庫量
24:00 EUR デギントスECB副総裁発言
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