2022年8月26日
ジャクソンホール・シンポジウムでのパウエルFRB議長に注目! 「8月26日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日もジャクソンホール・シンポジウムでのパウエルFRB議長の講演を控えて方向感のない展開が続いています。
米GDP改定値では前回発表された速報値を上方修正、予想を上回る結果となりましたが、マイナス成長であることは変わらず反応は限定的でした。
本日は今週最大の注目、ジャクソンホール・シンポジウムでのパウエルFRB議長の講演が予定されています。
時間は23時(日本時間)となっていますが、事前に原稿が出てくると情報もあります。
原稿が出てきた時点で動く可能性もあるので、NY時間に入ってからは大きな動きに注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)ジャクソンホール・シンポジウム
今年のジャクソンホール・シンポジウムは8月25日~27日の予定で、コロナ禍で昨年まではオンライン開催でしたが3年ぶりに対面で実施される予定。
世界的にインフレ抑制が重要視される中、主要中銀は急ピッチでの金融引き締めを行っており、とりわけ米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が9月以降の利上げやインフレ対応についてどのような見方を示すのか大変注目です。
また、物価高や急ピッチで進めた金融引き締めの影響からリセッション(景気後退)になっており、景気対策に関する発言にも注目。
米国だけでなく欧州や英国、カナダやオセアニアにも同様に注目が集まっており、ジャクソンホール・シンポジウムを起点にマーケットのトレンドが変わるようなヘッドラインが出てこないか要注目です。
23時からパウエルFRB議長の講演予定となっていますが、事前に原稿が出てくるとの情報もあることから、23時を前にして大きな動きになる可能性もあるので注意しておきたいと思います。
ジャクソンホール・シンポジウムとは、米国ワイオミング州にある観光地「ジャクソンホール」で行われる経済シンポジウムのこと。毎年8月末に米国のカンザスシティ地区連銀主催で、ジャクソンホールにあるホテル「ジャクソン・レイク・ロッジ」に世界各国から中央銀行総裁や要人、政治家、経済学者、エコノミストなどが集まりシンポジウムが開催されます。
過去にはシンポジウムでドル高について議論され、その1か月後にドル高を是正するプラザ合意が発表されることもあった。2013年には当時のFRB議長バーナンキ氏が追加緩和について発言しマーケットが反応したこともあり、金融政策に関して重要な発言があるのではないかと注目されていまる。
ジャクソンホール・シンポジウムの開催される8月末は、夏休みをとっていた多くのマーケット参加者が戻ってくる時期で、ジャクソンホール・シンポジウムを起点にトレンドが変わることも多いので注目です。
2)PCEデフレーター
先日発表されたCPI(消費者物価指数)は予想を下回り、マーケットはインフレピークアウトを意識し、9月FOMCで0.5%の利上げを予想する展開となっています。
ただ、米要人からはタカ派発言が続いており、FRBの政策判断基準となるPCEデフレーターに注目が集まっています。
直近の要人発言からも9月のFOMCはデータ次第、インフレ状況を確認などとの発言が出ているので、PCEデフレーターには注目しておきたいと思います。
PCEデフレーターが予想を上回るようであれば、米要人のタカ派発言の証明となり9月FOMCで0.75%利上げの可能性が高まり、ドル買いが進むのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
8月26日(金曜日)
ジャクソンホール・シンポジウム
15:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数
21:30 USD PCEデフレーター
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
23:00 USD パウエルFRB議長発言(ジャクソンホール・シンポジウムで講演)
8月27日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント