2023年8月25日
ジャクソンホール・シンポジウムでのパウエルFRB議長発言に注目! 「8月25日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米国の失業保険申請件数が市場予想よりも強い内容であったことなどからFRBの引き締め長期化が予想され米金利が上昇、米ドル買いが進みました。
逆に上昇していた日本の長期金利は高止まり、やや低下したことで円安が再開し、ドル円は146円台に再突入しています。
本日は注目のジャクソンホール・シンポジウムでのパウエルFRB議長の講演が控えています。
9月以降の利上げはデータ次第と今までのスタンスは変わらないと思いますが、来年の利下げについてどのような発言があるのか注目したいと思います。
また、その他では物価目標などの政策目標に変更があるのかにも注目です。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
ジャクソンホール・シンポジウム
ジャクソンホール・シンポジウムはジャクソンホールという地名の避暑地でカンザスシティ連銀が開催するシンポジウムです。
多くの国から経済学者や財務相、中銀総裁などが集まるシンポジウムです。
シンポジウムは非公開となっており、シンポジウムの間には中銀総裁や財務相の会談なども行われています。
過去にはジャクソンホール・シンポジウムでの発言が大きなサプライズとなり、大きなトレンドの転換点となったこともあります。
また、欧米の参加者は夏休みを開けて、ジャクソンホール・シンポジウムから相場に戻ってくる人も多く、本格的に下半期の取引がスタートします。
ジャクソンホール・シンポジウム期間中の発言、特にパウエルFRB議長やラガルドECB総裁の発言には注目しておきたいと思います。
円安・口先介入
ドル円は145円を超えて一時は146円台に突入しています。
ドル高の影響もありますが、日銀の緩和姿勢による円安の影響も大きいです。
このまま円安が進むようであれば口先介入、実弾介入の警戒感が高まります。
週末にはジャクソンホール・シンポジウムで各国の中銀関係者や財務相などと会うことになります。
各国との調整ができるようであれば、その後に介入の可能性も高まります。
介入に関する可能性を見極めるためにも、政府や日銀の発言に注目、発言のレベル感にも注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
8月25日(金曜日)
ジャクソンホール・シンポジウム
15:00 EUR ドイツGDP(改定値)
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率
23:05 USD パウエルFRB議長発言
8月26日(土曜日)
00:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
00:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
01:30 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
04:00 EUR ラガルドECB総裁発言