昨日も米株は堅調で、S&P500は4日連続で史上最高値を更新、ナスダックは5日連続で史上最高値を更新しています。

マーケットはリスクオンの流れが続き、リスク通貨(資源国通貨)である豪ドルやNZドルが買われ、米ドルやフランに売りが進みました。

 

今日、明日とジャクソンホール・シンポジウムやトランプ大統領が指名受託演説、安倍首相の会見などとイベントが集中しているので、ボラティリティが上がってくるのではないかと注目しています。

 

◎本日の注目点

 

１）ジャクソンホール・シンポジウム

 

本日より2日間、テレビ会議方式でジャクソンホール・シンポジウムが予定されています。

例年、非公開で行われるジャクソンホール・シンポジウムが今年はテレビ会議方式ということで、オンラインで同時配信されることとなっています。

テーマは「今後10年の進路：金融政策にとっての意義」ということで、コロナ後の金融政策について講演されると思われます。

最大の注目はパウエルFRB議長の発言ですが、その他にも要人発言が出てくる可能性があるので注目です。

 

パウエルFRB議長の発言

FRBの金融政策の枠組みについて見直され、内容が今回のジャクソンホール・シンポジウムで発表されると注目されています。

ポイントは物価目標で、現在は2%とされていますが、これを一定期間で平均2％に変更されるのではないかとみられています。

平均2%とすることで、一定期間目標とする2%をオーバーシュート(2%を超えること)することを許容し、長期間金融緩和を継続することに繋がります。

物価目標の平均化は織り込まれていると思われ、発言内容がタカ派になるのか、ハト派になるのか、またドルがどのように反応するのか注目です。

 

 

 

マックレムBOC総裁の発言

昨日、ウィルキンスBOC副総裁が発言で、金融政策について触れています。

こちらも、インフレターゲットについて触れており、パウエルFRB議長の発言の後に出てくるので、FRBを踏襲するのか注目です。

また、カナダドルの動きにも注目です。

 

 

 

２）トランプ大統領指名受託演説

 

本日で共和党全国大会が終了。

トランプ大統領が指名受託演説を行い、そこで何を発言するのか注目です。

今までのトランプ大統領が方針転換するとは思えません。

ただ、ウィスコンシン州での人種差別デモについて触れられるのか注目です。

 

 

 

３）南シナ海

 

昨日、中国人民解放軍は南シナ海にミサイルを発射しました。

同空域には米軍偵察機が、前日飛んでいたということで米中間の緊張が高まっています。

 

また米国は、南シナ海の人工島に関わった中国企業に対してエンティティリストに加え、中国企業に制裁を加えています。

マーケットの反応は薄いですが、今後の展開に注目です。

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

8月27日(木曜日)

 

米大統領選共和党全国大会(トランプ大統領指名受託演説)

ジャクソンホール・シンポジウム(テレビ会議)

 

14:45　CHF　スイスGDP(4~6月期)

20:00　TRY　トルコ金融政策検定会合議事要旨

21:30　USD　米GDP(4~6月期)(改定値)

22:10　USD　パウエルFRB議長発言

23:00　USD　中古住宅販売保留

 

 

8月28日(金曜日)

 

ジャクソンホール・シンポジウム(テレビ会議)

 

00:00　MXN　メキシコ政策金利決定会合議事録

00:15　CAD　マックレムBOC総裁発言

00:50　EUR　レーンECB専務理事発言

01:30　USD　バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

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