2024年8月23日
ジャクソンホール・シンポジウムの発言に注目! 「8月23日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は失業保険申請件数が発表されましたが、ほぼ予想通りの結果で反応は限定的、米国の製造業・サービス業・総合PMIの速報値でサービス業が少し予想を上回ったことで米金利が上昇しドル買いが優勢となりました。
シュミッド米カンザスシティ連銀総裁が「利
本日は衆参両院での植田日銀総裁の意見聴取とジャクソンホール・シンポジウムでのパウエルFRB議長の発言が予定されています。
どちらも金融政策に関する内容が出てくると思われ、マーケットの注目度が高まっています。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
本日、マーケットが注目するジャクソンホール・シンポジウムでパウエルFRB議長の発言が予定されています。
ジャクソンホール・シンポジウムはアメリカ・ワイオミング州にある避暑地で、毎年8月末にカンザスシティ連銀が主催で開催する中銀総裁・財務相・経済学者のシンポジウムです。
各国の中銀総裁や財務相が集まることから多くの発言が出てきます。
そのため金融政策に関する発言などが出てきてマーケットが大きく動くことがあります。
例年、欧米のマーケット参加者はジャクソンホール・シンポジウムから夏休みがあけて、マーケットに戻ってくることからトレンドが変わる可能性もあるので注意が必要です。
現在は各国中央銀行が政策変更を行っているタイミングで、追加の政策変更がどの程度の規模になるのか注目が集まっています。
FRBは年内3~4回の利下げ織り込みが進んでおり、9月FOMCの利下げ幅が0.5%になるのか0.25%になるのか注目されています。
また、利上げをする際は後手に回ったFRBが、これからの利下げサイクルは先手をうって前のめりになるのか、FRBのスタンスにも注目です。
本日はパウエルFRB議長の発言以外に、植田日銀総裁の発言にも注目が集まっています。
7月の日銀金融政策決定会合で利上げを決定し、その後の記者会見で追加利上げの可能性を示唆するなどタカ派な姿勢を示したことで、8月5日の日経平均株価の過去最大の下落、世界的
本来であれば、植田日銀総裁もカンザスシティ連銀主催のジャクソンホール・シンポジウムに出席の予定でしたが、株価下落を受けて国会閉会中にもかかわらず衆参両院での閉会中審査が開かれ、植田日銀総裁から利上げの正当性について意見聴取されることとなりました。
今後の日銀の方向性を含め、どのような発言が出てくるのか注目です。
2)リスク要因
現在のリスク要因として株価暴落、中東情勢、日米選挙、ウクライナ情勢が挙げられます。
一昨日、米国労働統計局が発表する年次改定で、雇用者数が81.8万人の下方修正となりました。(市場予想:約60万人)
昨年は30万人下方修正されており、今年の80万人下方修正は過去最大の修正幅となっています。
下方修正を受けて米金利は低下しています。
今後の米景気後退につながらないか注目しています。
また、再度日銀の追加利上げの噂も出てきています。
ジャクソンホール・シンポジウムでのパウエルFRB議長の発言や植田日銀総裁の意見聴取などの発言をきっかけにマーケットが再度荒れないか注目です。
日本は自民党総裁選、年内の衆院選がどのようになるのか注目されています。
自民党が議席を減らし過半数を獲得できない、政権交代となるとマーケットはリスクとして受け止めると考えています。
米国の大統領選挙はトランプとハリスが接戦となっており、どちらに傾くのか注目されています。
また、トランプが大統領になったらどうなる?
ハリスが大統領になったらどうなる?
と、次期大統領の米国政治にも注目が集まっています。
中東情勢はイランがイスラエルに対して報復攻撃をするのではないか、ウクライナ情勢はロシアが戦術核兵器で報復するのではないかと懸念されています。
リスク要因がどこまで進むのか、注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月23日(金曜日)
ジャクソンホール・シンポジウム(テーマは「金融政策の有効性と伝達の再評価」)
植田和男日銀総裁、衆参両院の閉会中審査で意見聴取
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)
09:30~ JPY 衆院財務金融委員会(委員会内で植田日銀総裁の意見聴取)
13:00~ JPY 参院財政金融委員会(委員会内で植田日銀総裁の意見聴取)
21:30 USD カナダ小売売上高
23:00 USD パウエルFRB議長発言
8月24日(土曜日)
ジャクソンホール・シンポジウム(テーマは「金融政策の有効性と伝達の再評価」)
00:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
01:30 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント