2021年8月26日
ジャクソンホール・シンポジウム開始、リスク要因に注目! 「8月26日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は重要イベントが少なく、取引量の少ない中でリスク要因がマーケットの方向を決める展開となりました。
アフガン問題が懸念されるところはありましたが、マーケットの反応は薄く、リスクオフ後退が進む1日でした。
本日からジャクソンホール・シンポジウムがスタート。
注目されているパウエルFRB議長のスピーチは明日23時なので、それまでは控えた動きとなりそうです。
ただ、世界中の経済学者や中銀関係者がオンライン形式で集まるので、何かしらの発言が出てくることがあるので注意だけはしておきたいと思います。
目次
◎昨日の注目点
1)ECB理事会議事要旨
本日はECB理事会議事要旨が発表され、注目しているポイントはどのくらいタカ派がいるのかです。
理事会声明文や記者会見ではハト内容が強調され、緩和政策の継続が発表されています。
ただ、発言からはドイツやオランダなど、いくつかの国からはタカ派な発言が出てきています。
ECBの中で、どのくらいのタカ派がいるのか、ECBはタカ派に変更する可能性があるのか注目しています。
2)経済指標
本日は米GDP改定値、ドイツで消費者信頼感指数が発表されます。
米GDPは改定値なので、予想と結果に大きな違いが出てきにくく、あまり動かない可能性が高いと思っています。
ただ、同時発表で新規失業保険申請件数などが発表されるので、失業者が悪化しているようであればドル売りで反応するかもしれません。
また、先日よりPMIなど景況感が悪化している欧州では、ドイツGfk消費者信頼感指数が発表されます。
予想を上回ることができるのか、前回値を上回ることができるのか注目です。
結果が弱ければユーロに重しとなる可能性があります。
3)リスク要因
ECB理事会議事要旨、経済指標が予定されていますが、注目度はあまり高くなく、リスクオン・リスクオフがマーケットの方向性を決める可能性が高いので注目しています。
今週は3日連続でリスクオフが後退しています。
このままリスクオフが後退していくのか要注目です。
注意したいリスク要因は2つ、アフガニスタンの問題と株価下落です。
アフガニスタンではタリバンによる過激な行動が懸念されています。
アフガニスタンからの出国に対して容認しているタリバンが、態度を変え過激な行動をとりだすと地政学リスクが高まると思われます。
また、株価下落に関しては、中国リスクによるものとコロナ感染拡大による景気後退懸念の2つがあると思います。
東京・アジア時間は中国株価指数(上海総合指数やハンセン指数)に注目、欧米時間は欧米の株価指数に注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月26日(木曜日)
ジャクソンホール・シンポジウム
15:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数
16:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
20:30 EUR ECB理事会議事要旨(7月22日分)
21:30 USD 米4~6月期GDP(改定値)・新規失業保険申請件数
23:10 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
8月27日(金曜日)
ジャクソンホール・シンポジウム
00:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
02:00 USD 米7年債入札
10:30 AUD 豪小売売上高
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