スイス・欧州の金融政策発表に注目! 「12月12日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年12月12日

スイス・欧州の金融政策発表に注目! 「12月12日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は米国CPI(消費者物価指数)が市場予想通りとなったことで、12月FOMCでの利下げ確率が9割を超えました。

 

欧州時間に伝わった観測報道をきっかけに日銀が追加利上げを急がない可能性が意識されて、円売り・ドル買いが優勢となり、ドル円は一時152.82円と11月27日以来の高値を付けました。

 

カナダ銀行(BOC)は市場予想通り政策金利を現行の3.75%から0.50%引き下げて3.25%にすることを決めたと発表し、声明で「今後は、追加利下げの是非について会合ごとに判断していく」と表明し、緩和ペースの減速を示唆するとカナダドル買いが優勢となりました。

 

本日はスイスや欧州で金融政策が発表されます。

米国では失業保険申請件数の発表が予定されているので注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

スイス中銀

注目度:やや高い

織り込み度:0.25%利下げを織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:利下げ見通しと地政学リスク

 

スイス中銀は追加利下げが予想されています。

来年の利下げ幅やスピードに注目です。

特に注目したいのは欧州やウクライナなどの地政学リスクについて触れられるのか注目です。

スイスはフラン高を嫌うため、一部ではマイナス金利の再開もあるのではないかと噂されています。

地政学リスクの影響と金融政策についてどのように触れられるのか声明文に注目です。

 

 

 

ECB理事会

注目度:高い

織り込み度:0.25%利下げを織り込み済み、0.5%の利下げの可能性も出てきている

バイアス:ユーロの上値重い

ポイント:利下げ幅と経済見通し、地政学リスク

 

欧州は景気低迷を懸念して0.25%利下げが予想されており、一部では0.5%の大幅利下げ予想も出てきています。

今回の理事会で0.5%の利下げが実施されるのか注目です。

また、12月の理事会では欧州の景気と物価見通しが発表されます。

物価見通しが下方修正され、景気見通しが悪化していれば来年の利下げ幅拡大、利下げスピードの加速に繋がるのではないかと思います。

その他、欧州ではドイツやフランスの政権リスクやトランプ次期大統領による関税などのリスク、ウクライナ情勢などの影響が金融政策に影響するのかにも注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

米失業保険申請件数、PPI(生産者物価指数)

失業保険申請件数は毎週発表されるため雇用指標の先行指標として注目されています。

失業保険申請件数の悪化は失業率の悪化に繋がり、利下げ期待に繋がるのではないかと思います。

また、PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されています。

PPI(生産者物価指数)が予想以上に低下していれば、今後CPI(消費者物価指数)も低下していくのではないかと受け止められ、利下げ期待に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

日銀短観

来週の日銀金融政策決定会合で利上げをするのか、据え置くのか予想が割れています。

中村日銀審議委員が「年内に利上げするかは日銀短観などのデータを見て判断したい」と述べており、日銀短観の結果が強ければ利上げ期待に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

12月12日(木曜日)

 

17:30 CHF スイス政策金利・声明文

22:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文

22:30 USD 米失業保険申請件数、PPI(生産者物価指数)

22:45 EUR ラガルドECB総裁発言(記者会見)

 

 

12月13日(金曜日)

 

03:00 USD 米30年債入札

08:50 JPY 日銀短観

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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