トランプ関税に関するヘッドラインに注目! 「4月8日の注目点とイベントスケジュール」

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2025年4月8日

トランプ関税に関するヘッドラインに注目! 「4月8日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は先週末にベッセント米財務長官が「新たな関税は必要な措置だ」と述べたほか、ラトニック米商務長官が「延期はない」と発言するなど、米政権が関税政策に対して強気な姿勢を示したことで週明け早朝からドル売りが活発化し、ドル円は大きく窓開けしてスタートしました。

 

日経平均は米関税政策を巡る先行き不透明感から売りが活発化、序盤に指数は3000円近く下げ、約1年5カ月ぶりに心理的節目の3万1000円を下抜け、その後は自律反発を狙った買いが入り3万2000円手前まで持ち直す場面も見られたが、戻りは限られ3万1136円で引けました。

 

欧州市場に入るとイタリア外相が「欧州連合(EU)の対米報復関税の発動は4月30日まで延期される可能性がある」との見解を示したほか、フォンデアライエン欧州委員長が「米国に工業製品でゼロ対ゼロの関税を提案した」と明らかにすると、貿易戦争への過度な警戒感が後退したことでリスク回避の巻き戻しが欧州株や債券で進みました。

 

NY市場に入るとハセット米国家経済会議(NEC)委員長の発言として「トランプ米大統領は中国を除くすべての国・地域に対する関税を90日間、一時停止することを検討している」との報道が伝わると、米長期金利が大幅に上昇し、一時1700ドル超下落したダウ平均が持ち直して890ドル超上昇したことも相場の支援材料となり、ドル円は一時148.15円と日通し高値を更新しました。

 

本日もトランプ関税に関するヘッドラインでマーケットはリスクオフが進んだり、後退したりと荒れた相場になるのではないかとリスク要因に注目しています。

目次 [隠す]

◎本日の注目点

 

1)リスク要因

 

先週2日に発表されたトランプ関税は、米国への輸出品に対して10%の関税、貿易黒字の国に対してはさらに高い関税が設定され、日本は24%の関税が設定され、中国は既存の20%に加えて34%の関税(合計54%)、EU20%、ベトナム46%、台湾32%の関税が課せられました。

相互関税を受けて各国、米国との貿易交渉や報復関税など対抗処置に動いています。

貿易戦争を懸念してマーケットはリスクオフが進み、株式市場は連日下落しています。

一部では米国との交渉が進んでおり、関税がゼロになった国、関税発動が延期が噂される国などが出始めています。

そのため、少し安心感も出始めていますが、まだまだ、トランプ関税や貿易戦争に対して不透明感があり、すべてを織り込んでおらず、荒れた相場が予想されます。

各国の対応とトランプ大統領の動向、各国株式市場に注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)金融政策

 

RBNZ理事会

注目度:高い

織り込み度:0.25%利下げを8~9割織り込み済み

バイアス:NZドルの上値重い

ポイント:利下げの有無と今後の見通し

 

2月の理事会でオアRBNZ総裁は4月と5月の理事会で追加利下げを示唆していましたが、オアRBNZ総裁が任期満了を前に辞任してしまいました。

臨時の総裁を立てる予定でしたがまだ決まらず、今回の理事会はホークスビーRBNZ副総裁が代行しての理事会となります。

オアRBNZ総裁の下で副総裁を務めていたことから2月に示唆された追加利下げを進めるのではないかと思われますが、様子見で据え置きを選択する可能性もゼロではなく注意しておきたいと思います。

また、今後の総裁が誰になるのかを含めて、今後の理事会・政策の見通しについて声明文などに注目しておきたいと思います。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

4月8日(火曜日)

 

09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数

22:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

23:00 CAD カナダIveyPMI

 

 

4月9日(水曜日)

 

02:00 USD 米3年債入札

11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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