2019年12月5日
トランプ関連ヘッドラインに要注目! 「12月5日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米中合意が近いという報道でリスクオンに傾きました。
米中合意は大統領選挙後にという発言がリスクオフに傾いた要因だったのですが、トランプ大統領はこの発言は協議の行き詰まりではなく協議は順調だと発言しました。
株価が下落したことのフォロー発言だったような気もしますが…
米中協議に振り回される相場が続いています。
カナダ政策金利発表では予想通り据え置きが発表されました。
声明文では、ハト派な内容が出てくるという予想もありましたが、結果は中立からタカ派な内容となっています。
このことからカナダドルが買われ、米ドル/カナダドルは1.3200を割り込んでいます。
ポンドも保守党勝利を織り込んでのことなのか、ストップを巻き込み名が上昇しポンド円では142円台後半、ポンドドルでは1.3100台を回復しています。
目次
◎本日の注目点
1)原油価格
本日からOPEC総会が開催されます。
協調減産をすることで原油価格を50~60ドルに安定させることが出来ています。
協調減産については期間延期を巡って、ロシアが判断を先延ばししても良いのではないか、今回の会合で協調減産延期を決めなくても良いのではないかと発言がありました。
本日のOPEC総会や明日のOPEC加盟国・非加盟国会合で協調減産延期が決められるか、内容がどうなるかに注目です。
2)トランプ大統領
トランプ大統領はNATO首脳会議の場で笑いものにされたことに激怒!? 記者会見をキャンセルしました。
もとは、米加首脳会談のオープニングでトランプ大統領が記者団に対し2時間もしゃべり続けたことが原因です。
トルドー首相・ジョンソン首相・マクロン大統領がこのことを笑い話として話しているところが映像としてネットで話題になり、トランプ大統領はこのことに腹を立てたのではないかと思われます。
カナダと米国の間では「USMCA」、フランスとの間ではデジタル課税を巡り対立して入り状況、英国はBrexit後に米国と貿易協定をという状況で、トランプ大統領との関係が悪化したことの影響が出てこないか心配です。
対中関税について、先日は大統領選挙後でも…といっていたのに、昨日は合意間近という報道が出てきました。
先日は大きくリスクオフに傾いたのですが、昨日はリスクオンに戻ってきました。
現在の最大の注目点は12月15日からスタートする対中追加関税第4弾が延期になるのか、スタートするのかに集まっていると思われます。
米中協議の進展が追加関税のスタートに影響するため、協議に関するヘッドラインに敏感になっていると思われます。
また、米国議会では香港人権法案に続き、ウイグル人権法案を可決しました。
当然、中国は激怒・反発しています。
本日も米中に関するヘッドラインで相場の方向性が変わる可能性があるので要注意です。
3)その他リスク要因
・トランプ弾劾問題
・米中貿易協議
・香港デモ
・北朝鮮ミサイル問題
・英国選挙とBrexit
・イタリアはじめユーロ圏の予算案
・トルコS400ロシア製ミサイル問題
・米国による対欧州関税(報復関税)
・ブラジル・アルゼンチンに対する追加関税
◎本日のイベントスケジュール
12月5日(木曜日)
OPEC総会(ウィーン)
09:00 NZD オアRBNZ総裁発言
09:30 AUD 豪小売売上高
19:00 EUR ユーロ圏GDP・小売売上高
21:45 CAD レーンBOC理事発言
22:30 USD 米貿易収支
22:30 CAD カナダ貿易収支
12月6日(金曜日)
00:00 CAD IveyPMI