2018年10月25日
トルコリラ戦略、エルドアン大統領 vs TCMB ~10月25日の戦略~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
トルコリラ、今後の方向性を見極め!!
・利下げすれば TRY売り
・利上げすれば TRY買い
本日発表のトルコ金融政策。 発表内容でトルコの国内の力関係が解ります。
・利下げをしたいエルドアン大統領
・利上げをしたいTCMB(トルコ中銀)
今回の市場予想は据え置き。
エルドアン大統領の影響力が強くなっていれば利下げ。
エルドアン大統領の影響力が弱くなっていれば利上げ。
となります。
現在のトルコ情勢は、エルドアン大統領の独裁体制。 エルドアン大統領の独裁はTCMB(トルコ中銀)にまで影響し、金融政策に意見しています。 しかも、通常では考えられない独自の考えを論じています。
利下げをすれば、物価上昇が落ち着くとの事。 通常であれば、政策金利を利上げして物価の上昇を抑えるところです。 そのため、TCMBは利上げが出来ずに物価の上昇を止めることが出来ませんでした。また、ドル高も相まってトルコリラは売られ続けトルコショックを引き起こしました。
さすがにショック後は、利上げをしましたが焼け石に水。 リラ安を止めるだけが精一杯でした。 なので、本来であればもう一段階の利上げしたいところですが、エルドアン大統領は利下げを要求しています。 エルドアン大統領の力が増していれば、利下げなんてことも!?
ただ、先日トルコリラが売られたことで、出てきた情報では、エルドアン大統領と同盟を組んでいた極右政党が、エルドアン大統領との同盟破棄を表明したのではとの事。 トルコ政治が不安定になることでトルコリラは売られる可能性は高くなっていますが、TCMBが大統領の影響下から抜け出し、利上げをすることが出来れば市場は好感。 トルコリラの買い戻しになるのではないかと思います。
なので、今回の金融政策発表はトルコ国内の力関係を測る、政策発表となり注目です。