2021年6月17日
トルコ中銀はエルドアン圧力に耐えられるのか!? 「6月17日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はFOMCで金融政策、経済見通しが発表され、市場予想よりもタカ派な内容だったことから米ドルが大きく買われる結果となりました。
記者会見でもパウエルFRB議長は必死に火消しに動き、ハト派な内容を強調しようとしていましたがマーケットの反応はタカ派に敏感な動きとなっていました。
多少の調整はあるかもしれませんが、今回のFOMCが米ドル高トレンドの転換点となるのではないかと期待してみています。
また、本日は豪雇用統計やトルコ政策金利、ノルウェーやスイス政策金利など、重要イベントが多数予定されている忙しい1日です。
明日は日銀金融政策決定会合を控えていて、ボラティリティが高い1日になるのではないかと期待しています。
目次
◎本日の注目点
1)トルコ政策金利
本日の金融政策発表では利下げ圧力を続けるエルドアン大統領と、リラ安防衛やインフレ対策として、利上げもしくは現状の金利を維持したい中銀との対立が注目。
本日の会合では据え置きが予想されていますが、利下げを発表となるとリラは暴落、リラ円は12円の節目を割り込んで下落していくのではないかと思います。
声明文と併せて注目しておきたいと思います。
トルコリラの暴落は欧州に影響し、主要通貨にも影響が出てきます。
リスクオフにも繋がることが予想されるので、トルコリラの暴落には注意しておきたいと思います。
2)豪雇用
本日の豪雇用統計に期待が集まっています。
先月の雇用統計では、コロナ対応の給与保証が終了した後の雇用統計だったにもかかわらず悪くない結果だったことから、今月の雇用統計も良い結果が出てくるのではないかと期待が高まっています。
雇用の結果が良ければ、豪州のテーパリング期待も高まり、豪ドル買いにつながるのではないかと注目しています。
3)米ドル
昨日のFOMCでは予想以上のタカ派な内容が出てきました。
NY市場ではドル高が進み、米金利は上昇しています。
金価格は下落し、オセアニア通貨は下落するなど、マーケット全体に影響が出てきています。
特に米ドル買いは大きく進んでいます。
本日の東京市場や欧州市場がFOMCの結果をどのように消化し、ドルがどのような動きをするのか注目です。
また、ドル円は110円台後半で推移していますが、オプションが絡んで止まっている可能性もあります。
NYのオプションカットで軽くなった場合、111円台チャレンジの可能性もあるのでNY市場にも注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
6月17日(木曜日)
ユーロ圏財務相会合
09:01 AUD ロウRBA総裁発言
10:30 AUD 豪雇用者数増減・失業率
16:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
16:30 CHF スイス国立銀行(SNB)政策金利発表
17:30 CHF ジョーダンSNB総裁記者会見
17:00 NOK ノルウェー政策金利発表
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:30 USD 米新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
21:30 EUR レーンECB専務理事兼チーフエコノミスト発言
23:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言
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