トルコ中銀は利下げ予想、リラ円10円守れるか? 「11月18日の注目点とイベントスケジュール」

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2021年11月18日

トルコ中銀は利下げ予想、リラ円10円守れるか? 「11月18日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日東京市場でユーロ売りの仕掛けが進み、ユーロドルは1.1300ドルを割れるとストップを狩りながら一気に下落、ユーロドルは1.1250付近まで下落しました。

対円では129.80円付近から129.40円付近まで下落しています。

 

また、下落と言えばトルコリラで、エルドアン大統領の利下げ圧力により、本日の政策発表では1%の利下げが発表されるとの思惑からリラ売りが進み、対円で10.70円まで下落し最安値を更新しています。

 

マーケット全体は世界的に株価下落し、円が買われ、リスクオフに傾いています。

大きな要因は見当たらないことから、調整の動きも考えられます。

 

本日もリスクオフの流れが継続するのか注目です。

 

目次

◎本日の注目点

 

1)トルコ中銀政策発表

 

トルコリラは売りが進み、対円で10.70円と最安値を更新し続けています。

インフレが20%近く上昇している状況で、中銀が利下げを行ったことでトルコリラが売られやすくなっています。

その上でエルドアン大統領は、トルコ中銀に対して追加利下げ圧力をかけています。

 

本日の政策発表では1%の利下げが予想されており、さらにリラ安が進む可能性があります。

追加利下げが発表されてリラが大きく売られると、大きな節目としてリラ円10円を割り込み、大きなストップにかかりトルコリラショックの再来も考えられるのではないかと注目しています。

 

 

 

2)要人発言

 

FRB要人

・ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁

・エバンズ・シカゴ連銀総裁(23年投票権)

本日もFOMCメンバーの発言が多数予定されています。

FRBの注目は来年の利上げ期待なので、来年の投票権を持つ理事や地区連銀総裁の発言に注目です。

利上げ期待が高まれば、米金利は上昇、ドルが買われるのではないかと注目しています。

 

 

ECB要人

・レーンECB専務理事兼主席エコノミスト

来月12月にPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の見直しが予定されています。

来月の見直しのヒントに繋がるような発言が出てこないか注目です。

また、ユーロが売られている状況で、ハト派な内容が出てくるとさらにユーロが売られる可能性があるので注目です。

 

 

 

3)リスク要因

 

為替報告書

例年10月中旬に発表される為替報告書ですが、未だに発表されていません。

米国では過去最大の貿易赤字となっており、中国や日本に対して貿易不均衡を問題視されるのではないかと思います。

特に中国はトランプ政権時に結んだ第1弾通商合意も順守しておらず為替操作国として再度認定されるのではないかと注目しています。

ただ、米国はトランプ政権時に課した関税のせいで物価上昇に繋がっていることから、関税を引き下げるのではないかとの噂もあります。

為替操作国に認定した場合、通常は制裁関税なのでしょうが、物価高を懸念して関税に替わる制裁を課す可能性もあるので注目です。

 

 

次期FRB議長人事

パウエルFRB議長の後任人事を巡り、様々な報道が出てきています。

先週「ブレイナードFRB理事とバイデン大統領が面談していた」との報道があり、ブレイナードFRB理事の次期FRB議長就任が濃厚になったと思えば、「米当局者はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の金融取引について問題はないと判断している」との報道で、パウエルFRB議長の再任の可能性が出てきました。

どちらが指名されるかわかりませんが、後任指名があれば、株式市場・債券市場に大きく影響するのではないかと思っています。

 

 

欧州地政学リスク

英国と欧州、欧州とベラルーシ、欧州とロシアなど、欧州は多くの対立を抱えています。

英国と欧州の対立については、北アイルランド議定書の改定問題と英仏漁業権問題を抱えています。
英国と欧州は制裁だけでなく、離脱協定の破棄(合意なき離脱)の可能性もあるので注意しておきたいと思います。

 

欧州とベラルーシ、欧州とロシアに関しては、天然ガスが注目されています。

ベラルーシは移民・難民を巡り欧州と対立しており、報復として天然ガスパイプラインを止める可能性を示唆しています。

ドイツはロシアからの天然ガスを運ぶパイプライン「ノルドストリーム2」の承認作業を一時停止する制裁を発表しています。

どちらも欧州の天然ガス価格に影響し、欧州の物価上昇の要因に繋がっています。

更に天然ガス価格の上昇が進むようであれば、電力不足にもつながる可能性があるので注目です。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

11月18日(木曜日)

 

13:00 AUD エリスRBA総裁補佐発言

18:30 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言

19:00 EUR パネッタECB専務理事発言

20:00 TRY トルコ金融政策発表

22:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

22:30 USD 失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数

23:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

23:30 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

 

 

11月19日(金曜日)

 

04:00 USD エバンス・シカゴ連銀総裁(23年投票権)発言

05:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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