2022年1月13日
ブレイナードFRB理事の公聴会に注目! 「1月13日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目されていたCPI(消費者物価指数)が発表され、39年ぶりの高水準、前年比7.0%の物価上昇となりました。
結果は市場予想通りということで発表時の値動きは限定的でしたが、その後は進みすぎていた期待が後退し、進んでいたドル買いの巻き戻しドル安が進みました。
ドル円は115円の節目を割り込み、114.36円まで下落、ユーロドルは1.1445ドルと昨年11月15日以来の水準まで上昇しています。
また、昨日発表された原油在庫量は予想以上の取り崩しが発表され、原油価格は2か月ぶりの高水準83ドル台まで上昇いています。
原油価格が上昇すると輸入額が増加し、貿易赤字から円安圧力が強くなります。
本日はブレイナードFRB理事がFRB副議長に就任するための上院議会公聴会が予定されています。
マーケットは米金利・米ドルが中心となっているので、ブレイナードFRB理事の公聴会に注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)米金利・ドルインデックス
昨日発表されたCPI(消費者物価指数)は39年ぶりの高水準でしたが、事前に期待が高まっていたことから想定内の水準ということで発表後に米金利は一時低下、ドル安が進みました。
ドル安はゴールドなどコモディティ市場まで影響しており、マーケットの取引材料の中心となっています。
本日も米金利・米ドルが動く要因が予定されているので注目しています。
ブレイナードFRB理事の就任公聴会
ブレイナードFRB理事はFOMCメンバーの中でも1・2を争うハト派です。
そのハト派のブレイナードFRB理事が、FRB副議長に就任するための上院議会公聴会でどのような発言をするのか注目されています。
個人的には発言期会が多く、もともと利上げなどに言及していたパウエルFRB議長の公聴会よりも、ハト派のブレイナードFRB理事の公聴会のほうに注目しています。
ハト派のブレイナードFRB理事からタカ派な内容が出てくると、イッキに金利が上昇しドル買いが進むのではないかと注目しています。
ハト派のブレイナードFRB理事からハト派な内容が出てきても影響は限定的だと考えています。
ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事
(FRB副議長指名公聴会での事前原稿で)
「過度な高インフレの抑制がFRBの最も重要な任務」
「状況に対応する金融政策を支持する」
「金融システムの強さと回復の維持にコミット」
その他にエバンズ・シカゴ連銀総裁の発言も予定されています。
今年ではなく来年の投票権ですが、来年以降も引き締めを続けるのかなど、タカ派なのかハト派なのか確認しておきたいと思います。
PPI(生産者物価指数)
昨日のCPI(消費者物価指数)は39年ぶりの高水準となりました。
本日発表のPPI(生産者物価指数)は企業間取引の価格指標です。
原材料価格や部品など製品価格を指数化したもので、PPI(生産者物価指数)が上昇すると仕入れコストの増加に繋がり商品(完成品)価格の上昇に繋がり、結果的にCPI(消費者物価指数)の上昇に繋がります。
PPI(生産者物価指数)がどこまで上昇しているのか、予想を上回るのか、結果を受けて金利が動くのか注目です。
2)ウクライナ情勢
昨日の北大西洋条約機構(NATO)ロシアの会合で、ウクライナ情勢について協議されましたが平行線をたどっています。
本日は欧米やロシアが加盟する全欧安保協力機構(OSCE)で協議が予定されており、再度ウクライナ情勢について協議されるのではないかと注目されています。
ウクライナ情勢を巡り、欧米とロシアの間で地政学リスクが高まれば、ユーロは上値が重くなりフラン高・円高に進むのではないかと注目しています。
3)要人発言
2月3日にはECB理事会や英中銀(BOE)Super Thursdayが予定されています。
どちらも政策変更の可能性があり、政策発表に向けて要人発言が注目されています。
利上げや金融正常化に前向きな発言が出てくると、通貨買いに繋がるので発言に注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
1月13日(木曜日)
17:45 GBP マンBOE外部理事発言
19:30 EUR デギントスECB副総裁発言
22:30 USD 米失業保険申請件数・PPI(生産者物価指数)
23:30 EUR エルダーソンECB専務理事発言
1月14日(金曜日)
00:00 USD ブレイナードFRB理事発言(上院議会で副議長就任公聴会)
02:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
03:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
03:00 USD 米30年債入札
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