マーケットの注目は金融政策から地政学リスクへ! ~9月23日週の注目点とイベントスケジュール~

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2019年9月22日

マーケットの注目は金融政策から地政学リスクへ! ~9月23日週の注目点とイベントスケジュール~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は政策金利発表ラッシュでした。 ほとんどの政策金利発表は織り込み済みで、大きな動きには繋がりませんでした。

 

政策金利発表が終了したことで、次の注目は政治・地政学リスクに戻ってきているようです。

 

政治相場、地政学リスク要因が多数存在しているので、どの要因が注目されてくるのか!?

 

その要因はどちらの方向性に進んでいくのか!? 注目です。

 

目次

◎今週の注目点

 

1)要人発言

 

・FRBは利下げをしたものの様子見

0.25%の利下げをしたもののパウエルFRB議長は記者会見で、予防的利下げを主張し次回利下げには言及しませんでした。 また、ローゼングレン・ボストン連銀総裁とエスター・カンザスシティ連銀総裁が利下げ反対票、ブラード・セントルイス連銀総裁が0.5%利下げ主張するなど、FOMCメンバー内で意見が分かれています。

年内あと何回利下げがあるのか!? 要人発言の内容に注目です。

 

・ECBは利下げをしたうえ緩和的

利下げ+QE(量的緩和)のセットを発表したもののECB内でも意見が分かれています。 特にQE(量的緩和)の再開に反対意見が多いようです。 また、QE(量的緩和)には国債買い入れ量制限など、問題もあります。 今後QE(量的緩和)などをどうするのか!?

さらに、ドラギ総裁はあと1回の理事会で任期満了し、ラガルド次期ECB総裁に引きつでいきます。 ECBの転機になりそうな時期だけに、関係者の発言には要注意です。

 

・BOEは離脱期限を10月末に控えて様子見

英国のEUから離脱期限が10月31日に控えて、金融政策に動きづらい状況です。 合意なき離脱になったらどうなるのか!? 合意したうえで離脱した場合にはどうなるのか!? それぞれの場合、金融政策はどのように動くのか!? 注目されています。

また、カーニー総裁の任期満了も近づいています。 後任選びや候補者がどうなっているのか!? こちらにも注目です。

 

 

 

2)米中関係

 

中国は10月1日に国慶節(建国70年)を控えて、穏便に迎えたかったと思うのですが、次官級通商協議は不調に終わったのではないかとみられています。 中国サイドは予定を繰り上げ、予定されていた視察をキャンセルし帰国したと伝えられています。

トランプ大統領としては、早期の合意で成果をアピールしたかったが、思うようにいっていません。 10月1日スタートだった関税を10月15日に延期したにもかかわらず、対中関係は進展していません。 そのうえ、FRBは思ったようにハト派にシフトしてくれません。 この状況を考えると、再度中国に圧力をけるため、FRBに圧力をかけるため、何かしらの行動に出てこないか注目です。

 

 

 

3)中東リスク

 

先週はサウジ石油施設攻撃が注目された1週間でした。 今週も引き続き注目されると思います。 原油市場は、サウジ石油施設の回復が早いと伝わったことと、必要であれば各国備蓄原油を解放すると伝わったことで落ち着きを取り戻しています。

ただ、攻撃の主犯を巡って、イラン・サウジ・イエメン(フーシ派)・米国で意見が食い違っています。

フーシ派(イラン)の再度攻撃もあると思います。

今のところ、米国は軍事オプションは控えています。 ただ、経済制裁・中央銀行制裁は発表しています。 今後、米国をはじめ国際的な対応と、軍事行動に注目です。

 

 

 

4)英国離脱協議

 

ボリス・ジョンソン首相は、ユンケル欧州委員長はじめユーロ圏各国と離脱条件交渉を続けています。 ユンケル欧州委員長が離脱案合意間近と発言したことでポンドが上昇、その後アイルランド外相が合意間近否定発言したことでポンド下落など、離脱案交渉に関する発言でポンドが荒れています。

今週も同様の流れが続くと思われます。 関係者の発言に要注意です。

 

 

 

5)その他リスク要因

 

・日韓関係

・香港デモ

・北朝鮮ミサイル問題

 

 

 

6)ニュージーランド政策金利

 

RBNZ政策金利発表が予定されています。 予想では据え置きが多いようですが、利下げの可能性も否定できません。 先週はNZDが売られています。 利下げがあるのではないかという織り込みからくるのではないかと思っています。

利下げがあればさらに売られ、据え置きであれば織り込んだ分の買い戻しが入るのではないかと思います。 RBNZ理事会に注目です。

また、同時発表の声明文と、その後の記者会見で、今後の利下げについてどのような内容になるかも注目です。

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

9月23日(月曜日)

 

08:00 AUD 豪サービス業・製造業PMI

16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI

16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI

17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI

18:15 GBP テンレイロBOE外部理事発言

22:00 EUR ドラギ総裁発言(議会証言)

22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI

22:50 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

 

 

9月24日(火曜日)

 

00:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

14:35 JPY 黒田日銀総裁発言

16:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

17:00 EUR ドイツIFO景況指数

18:55 AUD ロウRBA総裁発言

21:00 HUF ハンガリー政策金利発表

23:00 USD 消費者信頼感指数

 

 

9月25日(水曜日)

 

02:00 USD 2年債入札

07:45 NZD 貿易収支

08:50 JPY 金融政策決定会合議事録(7月30発表分)

10:30 JPY 政井日銀審議員発言

11:00 NZD RBNZ理事会政策金利・声明文発表

12:00 NZD オアRBNZ総裁記者会見

15:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数

18:40 EUR ドイツ10年債入札

21:00 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言

23:00 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言

23:00 USD 新築住宅販売戸数

23:30 USD 原油在庫量

 

 

9月26日(木曜日)

 

02:00 USD 5年債入札

08:00 USD カプラン・ダラス連銀総裁

15:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数

15:35 JPY 黒田日銀総裁発言

16:00 EUR クーレECB専務理事発言

16:00 SEK 消費者信頼感

17:00 EUR ECBマンスリーレポート

21:30 USD 米GDP(確定値)

22:30 EUR ドラギECB総裁発言(議会証言)

22:45 GBP カーニーBOE総裁、カンリフBOE副総裁発言(議会証言)

23:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言

23:00 USD 中古住宅販売保留

 

 

9月27日(金曜日)

 

00:45 USD クラリダFRB副議長発言

03:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言

03:00 MXN メキシコ政策金利発表

05:30 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

08:01 GBP 英Gfk消費者信頼感指数

15:00 GBP 英住宅価格指数

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)

16:00 GBP ソーンダースBOE外部理事発言

16:15 EUR デギントスECB副総裁発言

16:15 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言

16:30 SEK 小売売上高

18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)

21:30 USD 耐久財受注・PCEデフレーター

21:30 USD クウォールズFRB副議長発言

22:00 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数

 

 

9月28日(土曜日)

 

01:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

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