2022年4月1日
マーケットの注目は雇用統計?ヘッドライン? 「4月1日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日、ロシアがガス輸出の支払いをルーブルに指定する法案を可決したことで、ガス供給の不安からユーロが売られました。
また、米国や英国、ニュージーランドが戦略備蓄石油の放出を発表すると、原油価格が下落しカナダドルが軟調に推移しました。
エネルギー関連など資源価格に繋がるヘッドライン、ウクライナ情勢に関するヘッドライン、円安に関するヘッドラインなど、ヘッドラインがマーケットを主導しています。
本日は雇用統計やISM製造業景況指数など、重要指標が予定されており、指標がマーケットを動かす日になるのか、それともヘッドラインがマーケットを動かす日が続くのか注目しています。
また、本日より新年度がスタートするので、新たなポジション作成のため資金流入が出てくるのか注目です。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
雇用統計
利上げやQT(資産縮小)の加速が観測されれば、ドル買いが進むのではないかと注目しています。
先日のADP雇用統計は堅調な結果でした。
本日のNFP雇用統計も堅調な結果となれば、FRBの利上げ加速に繋がるのではないかと注目しています。
FRBは利上げやQT(資産縮小)を進めており景気を冷やす可能性があることから、雇用状況が堅調なことは利上げやQT(資産縮小)の安心材料となります。
また、平均時給にも注目です。
米国では人手不足から人材確保のため給与が高騰しています。
人件費の高騰は企業のコスト増に繋がり、コスト増は商品価格に転嫁され、物価上昇要因となります。
平均時給が予想以上の結果が出てきた場合は物価上昇要因に繋がり、物価を抑える為に利上げやQT(資産縮小)の加速に繋がるのではないかと注目しています。
ISM製造業景況指数
米国では、引き締めが進み経済を冷やすのではないかと注目が集まっています。
また、ロシアへの制裁などからエネルギー価格の上昇や商品価格の上昇が進み、物価の上昇が景気を冷やすのではないかと注目しています。
景気の後退が進む見始める場合、景況感に現れます。
景気後退が懸念され始めてないか、ISM製造業景況指数に注目です。
ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
欧州でも物価上昇が懸念され、物価上昇はECBの年内利上げの可能性に繋がります。
ドイツやフランス、スペインで物価上昇が確認されています。
本日発表のユーロ圏でも物価上昇が確認されれば、ECBの年内利上げ期待が高まり、ECB理事会メンバーからもタカ派発言が増えてくる可能性が高くなるのではないかと思います。
利上げ観測が高まればユーロ買いに繋がるのではないかと考えています。
2)欧州連合(EU)・中国首脳会議
本日、欧州連合と中国の首脳会談が予定されています。
ロシアへの制裁を巡り協議されると思います。
中国に対してロシアへの制裁を実行させることができるのか、また貿易面で中国と欧州の関係がどのようになるのかにも注目です。
ロシアからのガス供給に不安がある状況で、中国との貿易関係にも不安が出てくるようだと、欧州景気の今後に影響する可能性があり、ユーロ売りが進む可能性があるので注目です。
3)円安
先週からマーケットの主役は円になってます。
本日も円のボラティリティが高い状況で、日銀や政府から円安けん制発言が出てくるのか、それとも容認するような発言が出てくるのか、発言やヘッドラインで円が大きく動く展開が続くのではないかと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月1日(金曜日)
欧州連合(EU)・中国首脳会議(オンライン形式)
08:50 JPY 日銀短観
10:45 CNY 財新製造業PMI
16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
17:30 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
18:45 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
19:00 EUR マクルーフ・アイルランド中銀総裁発言
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
22:05 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
22:45 USD 米製造業PMI(改定値)
23:00 USD ISM製造業景況指数
4月2日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
4月3日(日曜日)
豪州・ニュージーランド冬時間(標準時間)に移行
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