2022年11月11日
ミシガン大学消費者信頼感指数でドル売り加速するのか!? 「11月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目の米CPI(消費者物価指数)が予想を下回ったことで、FRBは引き締まペースを後退させるのではないかとの思惑から米金利は低下し、ドル売りが進みました。
ドル円は一時140.21円と9月5日以来の安値、ユーロドルは一時1.0222ドルと8月
本日はミシガン大学消費者信頼感指数が発表されます。
期待インフレ率が予想を下回るようであれば、ドル売りは加速するのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
FRBによるハイペースの引き締めで米国景気の鈍化が懸念されるなか、景気の先行指標であるミシガン大学消費者信頼感指数に注目されています。
予想を下回る結果となれば景気後退が予想よりも近いと懸念されます。
また、同時に発表される期待インフレ率にも注目。
米国では物価高が問題視されており、FRBは物価抑制のために引き締めを進めています。
期待インフレ率が高いままであればFRBは引き締めを続ける可能性が高まります。
期待インフレ率の結果とマーケットの反応に注目です。
英GDP
トラス前首相の政策で英金融不安が高まり、英国では景気悪化が注目されています。
スナク英首相になり落ち着きは取り戻したものの、スナク英首相は景気には冷たい緊縮財政を進めようとしています。
GDPの結果が予想よりも下回った場合に、スナク英首相は緊縮財政を続けるのかに注目。
予想を下回る結果が出た上で緊縮財政を進めるということであれば、来月以降のGDPはさらに悪化する可能性が出てきてポンド売りが進む可能性が出てくるので注目したいと思います。
2)要人発言
FRB
先日のFOMCから注目はターミナルレート(利上げの終了水準)に移ってきています。
ターミナルレート(利上げの終了水準)に関する発言に注目し、金利が上昇するのかと併せて注目しておきたいと思います。
また、先週末はポジション調整なのか金利が上昇してもドル売りが進む場面がありました。
そのような状況が続く場合はドル売りにトレンド転換する可能性があるので、金利とドルの動きも併せて注目したいと思います。
ECB
引き締めは必要だがFRBほどは…などと、少し弱気な発言も出てきています。
物価だけで見れば米国よりも欧州のほうが深刻な状況です。
ただ、FRBと同じペースで利上げを進めた場合は欧州のほうが景気後退進むのではないかと懸念されます。
ECBが引き締めをどのくらいのペースで進めるのか、景気後退がどのくらい懸念されるのかECBメンバーの発言に注目したいと思います。
BOE
先週の英中銀政策発表では0.75%の利上げを発表したものの、9名のMPCメンバーのうち2名が0.75%以下の利上げを示唆していました。
今後の利上げについて利上げ幅を縮小するのか、それともハイペースで利上げを進めるのか、要人発言に注目です。
また、今後のインフレ見通しや景気見通しなどについてどのような発言が出てくるかも注目したいと思います。
日銀・政府
今週も日銀による円買い介入があるのか、介入に関する発言に注目。
また、YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正や、緩和の終了・出口戦略など、緩和の終了に関する発言が出てくるのかにも注目です。
その他に、日銀の次期総裁候補が誰なのかなど、来年の日銀に関する観測などにも注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月11日(金曜日)
米国債券市場休場(ベテランズデー)、カナダ休場(リメンバランスデー)
16:00 GBP 英GDP
16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)
18:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
21:00 EUR デギントスECB副総裁、パネッタECB専務理事発言
22:10 GBP テンレイロBOE外部理事発言
11月12日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
01:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト、デコス・スペイン中銀総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
02:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント