2023年9月15日
ミシガン大学消費者信頼感指数と期待インフレ率に注目! 「9月15日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目されていたECB理事会で金融政策が発表され0.25%の利上げが発表されました。
市場予想は利上げと据え置きが分かれていただけに発表直後はユーロ買いで反応しましたが、声明文の内容から利上げ終了の可能性が出てきたことからすぐにユーロ売りに反転、市場の関心はECBの利上げ終了時期や来年の利下げ時期に移ってきているようです。
今回の意上げ判断は意見が分かれており、一部の理事は据え置きを支持したことも利上げ終了観測に繋がっているようです。
同時に発表されたECBスタッフ予想(経済見通し)では、インフレ見通しが若干上方修正されたものの経済成長見通しが大幅に下方修正され、今後の欧州経済の低迷が意識されています。
米国の小売売上高、失業保険申請件数、PPI(生産者物価指数)が市場予想を上回ったことで米ドル買いが進んだ。
PPI(生産者物価指数)が強かったことで、次回CPI(消費者物価指数)が上昇するのではないかとの観測に繋がっています。
また、同時発表の小売売上高が強かったことは米国経済の底堅さに繋がり、米国のソフトランディングの可能性を高めています。
本日は米国の景況感、インフレ見通しの材料として注目されているミシガン大学消費者信頼感指数が発表されます。
来週のFOMCを控えて注目されている指標なので、結果次第では大きく動くのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
ミシガン大学消費者信頼感指数
ハイペースで利上げしてきた米国の経済がどこまで後退するのか景気見通しとして消費者信頼感指数に注目です。
利上げが終了間近となり、次の注目は利下げ時期に移ってきています。
今後の景気悪化が見えてくるようであれば来年の早い時期に利下げがあるのではないかとの期待に繋がりドル売りが進むのではないかと思います。
また、同時に発表される期待インフレ率がどこまで低下しているのかにも注目です。
期待インフレ率が低下していれば利上げ終了が見えてくるのではないかと思います。
2)円安・為替介入
円安が進み147円台後半まで上昇し、ドル円は上昇圧力が強くなっており、先週くらいから口先介入が出始めています。
神田財務官の発言でドル円が一時下落する場面も出てきており、マーケットも口先介入に対して注目し始めています。
先週末(NYマーケットクローズ前)には、読売新聞の独占インタビューとして植田日銀総裁の記事を配信。
「経済・物価が上振れした場合、いろいろな手段について選択肢はある」「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば(解除を)やる」などと、金融正常化について触れるなどと口先介入とも取れる発言をしています。
再度円安が進みドル円が148円手前まで上昇した時に円安けん制発言、引き締め発言などが出てこないか発言に注意、発言のレベル感に注意しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
9月15日(金曜日)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
18:45 EUR ラガルドECB総裁発言
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景況指数
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率
9月16日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント