2023年11月10日
ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値に注目! 「11月10日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米30年債の入札が不調となり30年債利回りが上昇、米金利全般が上昇したことでドル買いが進みました。
その後パウエルFRB議長の追加利上げの可能性について発言したことでドル買いが加速し、ドル円は151.30円まで上値を伸ばしています。
本日は英GDPやミシガン大学消費者信頼感指数の速報値などに注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
FRB
先週のFOMCで年内追加利上げの可能性は残したものの、金利の上昇が利上げの代替手段となっているとして金利上昇リスクに言及しました。
また、中東リスクや政府機関の閉鎖リスクなどにも言及し、追加利上げに対しては消極的な姿勢でした。
12月のFOMCに向けて追加利上げがあるのか要人発言に注目です。
金利上昇、中東リスク、政府機関の閉鎖などリスク要因に加えて、経済指標の結果を受けて利上げの可能性が高まるのか、利上げ終了なのか注目です。
先週の雇用統計やISMなどの結果が市場予想を下回ったことで利上げ期待は後退しています。
ECB
ECB理事会では利上げ終了の可能性が高まっています。
また、欧州は景気後退が進んでおり、景況感も悪化しています。
来年には利下げがあるのではないかと注目されています。
景気・景況感についてどのような発言が出てくるのか、利下げについて発言が出てくるのか注目です。
英中銀
先週の英中銀で据え置きを発表し、MPCの投票配分も据え置き票が増えていました。
英国は米欧と比べ物価は高止まり、景気は大きく悪化しており、スタグフレーションの可能性がかなり高くなっています。
英中銀は利上げ終了し、早い時期に利下げがあるのではないかと注目されており、来年の利下げについて発言が出てこないか注目されています。
日銀・政府当局
先週ドル円は一時151.76円まで上昇し、神田財務官は「スタンバイです」と発言し介入警戒が高まっています。
その後発表された雇用統計などが市場予想を下回ったことで150円割れしていますが、円安トレンドは変わっていないと思います。
再度円安が進み始めた時に、再度150円を超えた時に介入の可能性について発言があるのか、発言に変化が出てくるのか注目です。
「スタンバイ」との発言は昨年の介入前に出てきていることから、「スタンバイ」はかなり介入警戒レベルの高い発言ではないかと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
2)経済指標
英四半期GDP(速報値)
英国はEUからの離脱、コロナ、ウクライナ情勢、ハイペースの利上げなど、景気後退要因が続いており、欧州や米国と比べて景気後退が懸念されています。
どこまで景気が悪化しているのか、GDPの結果に注目です。
また、今回は速報値なので予想と結果に大きく乖離が出てくる可能性があるので注目です。
ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率
米国は強い経済でソフトランディングの可能性が高まっています。
景気の先行指標として、ミシガン大学消費者信頼感指数で今後の米国の景況感を確認したいと思います。
特に今回は速報値なので、予想と結果が乖離する可能性があるので注目です。
また、同時発表される期待インフレ率にも注目です。
FRBはインフレ抑制のため利上げを進めてきています。
期待インフレ率が、FRBが予想しているインフレ見通しよりも高いようであれば追加利上げの可能性が高まり、来年の利下げ期待は後退するのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
11月10日(金曜日)
16:00 GBP 英四半期GDP(速報値)
21:30 EUR ラガルドECB総裁発言
21:30 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言
23:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
11月11日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率
00:20 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
04:00 USD 米月次財政収支