2023年7月14日
ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率に注目! 「7月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
一昨日発表されたCPI(消費者物価指数)に続き、昨日発表されたPPI(生産者物価指数)も市場予想を下回り、インフレ後退が意識され金利は低下しドル売りが進みました。
主要通貨に対するドル
本日は景気の見通しやインフレの見通しに繋がるミシガン大学消費者信頼感指数が発表されるので、この結果が大きく低下するようであればさらにドル売りが進むのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率
米国は底堅い景気と高止まりしているインフレから追加利上げ期待が高まりドルが底堅くなっています。
ミシガン大学消費者信頼感指数は景気の先行指標として注目されており、市場予想を下回る結果が出てきた場合は景気後退が意識されます。
また、期待インフレ率が低下した場合も追加利上げ期待が後退しドル売りが進むのではないかと思います。
今回は速報値なので、予想と結果が乖離することが多く注目度も高くなっています。
今週発表されたCPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が市場予想を下回り、インフレ低下が意識されているだけに、特に期待インフレ率に注目です。
2)要人発言
主要中銀は追加利上げをするのか、利上げ停止にするのか、年内もしくは来年のどこかで利下げするのか、政策判断の違いが出てくるタイミングです。
特に米英欧で違いが出てくることで大きな値動きに繋がる可能性があります。
金融政策に影響力を持った要人の発言には注意しておきたいと思います。
特にCPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回り、年内の利上げ期待が後退するのではないかと思われているFRB要人は注目です。
また、日銀に関してはYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正に注目が集まっています。
先週、内田真一日銀副総裁が
「長短金利操作(YCC)の見直しは金融仲介や市場機能に配慮しつつ、バランスをとって判断していきたい」
と発言したことで、YCC(イールドカーブ・コントロール)の見直しが出るのではないか!?
との思惑から円買いが進んでいるとの見方が強くなっています。
本来は植田日銀総裁に代わるタイミングで金融政策の方針転換があるのではないかと思われていたことから、7月の日銀でYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正が出るのではないかとの思惑に繋がっているようです。
金融政策に関する要人発言に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
7月14日(金曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議
02:00 USD 米30年債入札
03:00 USD 米6月月次財政収支
15:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
23:00 USD 米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率