2020年6月11日
ユーロ圏財務相会合に注目! 「6月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
FOMCは予想以上にハト派内容、金利は低下、ドル円は下落しました。
ハト派な内容は株価にポジティブに反応しましたが上昇は限定的で下落して引けました。
今週はFOMCを控えて様子見姿勢が強かったので、本日から動いてくれることを期待したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)ユーロ圏財務相会合
ユーロ圏ではコロナ復興基金に期待されています。
ただ、オーストリアやオランダなどが反対していることから調整が難航している模様。
19日にはEUサミットが予定されていることから、それまでに調整するために本日開催されるユーロ圏財務相会合はうってつけの場だと思います。
調整のポイントは返済の必要のない支援金の額ではないかと思います。
現在、案として上がっているのは5000億ユーロの支援金と2500億ユーロの融資金です。
反対している国のほとんどが、返済の義務のない支援金ではなく、全額返済義務のある融資金にすべきという事。
この金額をどのように調整してくるのか、来週に向けてどこまで調整することが出来たのか、ヘッドラインに要注目です。
2)離脱通商交渉
英国とEUの間で行われている通商交渉は上手くいっていないのが現状です。
英国とEUのスタンスが違っていて、英国は合意なき離脱でも良いから移行期間の延長はせず、合意出来なくても良いので交渉で妥協はしない。
これに対し、EUは1~2年の移行期間の延長を進めており、移行期間中の通商合意を目指そうとしています。
移行期間の延長をするには今月末までに申請が必要で、来週のEUサミットが事実上の最終期限ではないかと注目されています。
英国側から、延長に関する発言が出てこないか要注意です。
3)FOMC明けのマーケットの反応
今回のFOMCはゼロ金利の据え置き期間、YCC、量的緩和の継続の3つです。
ゼロ金利は予想以上に長く2022年までは据え置きと見ていることがドットチャートから見えてきました。
YCC(イールドカーブ・コントロール)は、反対しているメンバーがいることから導入は見送られましたが検討はされている模様、パウエルFRB議長としては導入させたいのではないかと思います。
量的緩和は少しづつ減額されていましたが、現在の水準を数か月にわたって維持すると発言。
どの内容もハト派的で、米金利は低下、ドル安が進んでいます。
東京・欧州市場がどのような反応をするのか、米国市場がFOMCの内容をどのように消化していくのか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
6月11日(木曜日)
ユーロ圏財務相会合
16:30 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
21:30 USD 米新規失業保険申請件数
6月12日(金曜日)
06:00 NZD NZ Westpac消費者信頼感指数
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