2021年12月1日
リスクオフと議会証言に注目! 「12月1日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」に対して、ワクチンの効果が薄いという報道が出たことでリスクオフが一気に進みました。
クロス円は大きく下落し、株価や原油価格は下落しました。
オミクロン株に有効なワクチンの見通しが出てくるまで、リスクオフが継続する可能性があるのではないかと思います。
また、米議会ではパウエルFRB議長とイエレン財務長官の議会証言があり、パウエルFRB議長が予想外のタカ派発言をしたことでドルは急騰、米金利は上昇しました。
リスクオフの株安もありますが、金利上昇したことも米株下落の要因となっています。
本日もリスクオフと議会証言に注目が集まるのではないかと考えています。
目次
◎本日の注目点
1)リスク要因
コロナ感染拡大と変異株(オミクロン株)
先週金曜日にWHOは南アで発見された新型コロナウイルスの変異種をオミクロン株と命名し、懸念される変異型に分類されリスクオフに傾きました。
月曜日は感謝祭からマーケット参加者が戻ってきて、オミクロン株の影響は限定的と受け止めリスクオフは後退していたのですが、昨日はモデルナのCEOがオミクロン株はワクチンの効果が薄まると発言したことでリスクオフが再度進む展開となっています。
オミクロン株の影響によるリスクオフが進むのか、リスクオフが後退するのか、マーケットの反応に注目です。
また、製薬会社からの発言やヘッドラインに注目です。
オミクロン株に対するワクチン製造の見通しが発表されればリスクオフは後退していくと思われます。
製薬会社などの発言、オミクロン株の毒性などについてのヘッドラインに注目です。
トルコリスク
トルコリラの下落により、トルコのデフォルト懸念が高まっています。
エルドアン大統領は未だに追加利下げに言及しています。
このことから、リラ安が進み最安値を更新し続けています。
リラ安が進めば、トルコ国債の償還・利払い額が増え、デフォルト懸念に繋がります。
トルコがデフォルトした場合、トルコ国債を多く抱えている欧州の銀行に飛び火し、今度は欧州リスクに繋がってしまいます。
トルコリラの下落に要注意です。
米議会
本日は下院議会でパウエルFRB議長、イエレン財務長官の議会証言が予定されています。
コロナ対応の経済対策について、CARES法についての証言です。
昨日はパウエルFRB議長のタカ派発言が大きく影響しドル買いが進みました。
本日も同様の発言となると思いますが、前日を否定するような発言が出てくるとドル売りが進む可能性があるので要注意です。
また、財源についての発言も気になります。
もうすぐつなぎ予算の期限が切れ、債務上限問題についても上限が復活します。
再度、財源がリスクになるのではないか、財源についてどのような発言が出てくるかに注目です。
2)要人発言
本日はパウエルFRB議長、イエレン財務長官の議会証言が予定されています。
他にもベイリーBOE総裁の発言が予定されています。
昨日はマンBOE外部理事が利上げに否定的な発言をしてポンド売りが進みましたがが、本日ベイリーBOE総裁がタカ派発言をしてポンドの支えとなるのか注目です。
12月中旬の金融政策発表を前に、もうすぐブラックアウト期間に突入します。
ブラックアウト期間を前に、少しでも政策発表のヒントが出てこないか注目です。
3)ISM製造業景況指数
世界的にボトルネック(供給不足)が問題となっています。
米国でも半導体をはじめ、部品の供給が遅れ完成品の製造が遅れています。
この影響が製造業に対してどこまで影響しているのか、また、燃料資源価格の上昇がどこまで影響しているのか注目です。
予想よりも悪い数字が出てきた場合、リスクオフが進む可能性があるので要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
12月1日(水曜日)
OPEC閣僚級会議
09:30 AUD 豪四半期GDP
10:45 CNY 財新製造業PMI
17:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
18:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
22:15 USD ADP雇用統計
23:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
23:45 USD 米製造業PMI(改定値)
12月2日(木曜日)
00:00 USD パウエルFRB議長発言(下院議会証言)
00:00 USD イエレン財務長官発言(下院議会証言)
00:00 USD ISM製造業景況指数
00:30 USD 原油在庫量
04:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)
09:30 AUD 豪貿易収支
岡ちゃんマンおススメ分析ツール
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