2022年8月3日
リスクオフは後退するのか!? 「8月3日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はRBA理事会で市場予想通り0.5%利上げが発表されました。
一部では0.75%利上げを予想していたところもあり、発表後は豪ドル売りが進みました。
また、声明文で今後も利上げを進めると示唆したものの、現時点で計画があるわけではないとハト派色の強い声明文だったことも豪ドル売りの要因となっています。
また、昨日はペロシ米下院議長が台湾を訪問すると伝わると、米中関係の悪化を懸念してリスクオフが進み円買いが進みました。
ただ、23時過ぎにペロシ米下院議長が台湾に無事到着したと伝わるとリスクオフは後退し円安が再開しています。
目次
◎本日の注目点
1)ISM非製造業景況指数
米国は物価高などから景気後退が懸念され、先週発表されたGDP(速報値)はマイナス成長になり、2期連続のマイナス成長でリセッションが確定となりました。
今後も景気が後退し続けるのか、景況感が注目されています。
先日発表された製造業・サービス業・総合PMI(速報値)は好不況の分岐点となる50を下回っています。
ISM非製造業景況指数も好不況の分岐点となる50を割り込むようだと、本格的にドル売りが進むのではないかと注目しています。
2)リスク要因
昨日はペロシ米下院議長が台湾を訪問したことで、米中関係の悪化するのではないかとの懸念からリスクオフに傾きました。
中国は空母2隻を出向させ、台湾囲むように軍事演習をすると発表しています。
ペロシ米下院議長が台湾に無事着いたことで一旦リスクオフが後退していますが、台湾付近には米海軍もいるので中国の軍事演習と間違いが起きて軍事衝突しないか注目しています。
また、昨日もリスクオフと調整による円買いが続きました。
ここ数か月間で進んだ円売りポジションを、欧米が夏休みに入る前にポジションを解消したために円買いが起きたとの見方が出ていました。
8月に入りお盆くらいまではポジション調整の動きが出てくる可能性があるので要注意です。
先週は次期日銀総裁候補である雨宮日銀副総裁が日銀の緩和政策について出口戦略について考える必要があると発言したことも円買い加速の要因となっています。
今まで円売りにポジションが傾き過ぎていたことで、ストップロスを巻き込んだことも円高が進んだ要因かもしれません。
基本的には貿易赤字による円安要因は変わっていないので、円安が再開する可能性を考えています。
リスクオフの後退と130円付近まで下落したことで一旦円高が終了し、円安が再開するのか様子を見ておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月3日(水曜日)
10:45 CNY 財新サービス業PMI
16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)
16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)
22:45 EUR 米総合・サービス業PMI(改定値)
23:00 USD ISM非製造業景況指数
23:30 USD 原油在庫量