2022年1月19日
リスク要因と英・加CPI(消費者物価指数)に注目! 「1月19日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は引き締めに方針転換するのではないかと注目されていた日銀金融政策決定会合でしたが、結果は今まで通りの現状維持。
引き締め期待から買われていた円は、日銀の結果を受けて売り戻しが優勢となり円安が進みました。
記者会見でも黒田日銀総裁は緩和姿勢の継続を強調しています。
また昨日は米金利が急騰して1.88%まで上昇しています。
一部では1月利上げの可能性が噂され、1月利上げがなくても3月に0.5%の利上げが行われるのではないかと噂されています。
これを織り込むように金利が上昇し、ドル買いが進んでいます。
目次
◎昨日の注目点
1)ウクライナ情勢
先週はNATOや米国とロシアの協議は平行線で解決策が見つからない状況です。
ロシアはウクライナとの国境付近で軍事演習を行ったとの報道もあり、ロシアは強硬姿勢をとっています。
昨日はホワイトハウスが「ロシアのウクライナ攻撃はいつ起きてもおか
欧州では電力不足が問題となっており、天然ガスが足りない状況です。
欧州の天然ガスを供給しているロシアは、その状況を分かっているので強硬姿勢に出ているようです。
欧州天然ガス価格は大きく上昇するなど経済的に影響が出ることから、ウクライナリスクが高まったことでユーロ売りが進んでいます。
今週もウクライナ情勢に関するヘッドラインに注目しておきたいと思います。
2)CPI(消費者物価指数)
本日は英国とカナダでCPI(消費者物価指数)の発表が予定されています。
英国は利上げだけでなく、バランスシートの縮小も同時に進めるのではないかと噂が出ています。
物価上昇が著しい場合は、本格的に利上げとバランスシートの縮小が同時に行われる展開が織り込まれるかもしれません。
カナダは先日のカナダ中銀が発表する企業景況感が過去最高水準となるなど、カナダ経済は好調です。
その上原油価格は85ドル台を回復するなど、カナダが利上げする準備が着々と進んでいるようです。
本日のCPI(消費者物価指数)が堅調な結果、予想を上回るようであれば利上げ期待が高まりカナダドル買いに繋がるのではないかと注目しています。
3)豪雇用統計
雇用統計でどこまで雇用状況が改善しているのか注目しています。
注目しているのは失業率の低下だけでなく、労働参加率がどこまで改善しているのかにも注目しています。
失業率が低下しても、労働参加率が低いままだと、求職者がいないから失業率が低下したと受け止められ、経済回復とは見られません。
労働参加率が上昇した上で、失業率が改善していれば、金融政策の正常化に繋がるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
1月19日(水曜日)
世界経済フォーラムオンライン会議(ダボス会議延期に伴う代替イベント)
16:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
22:30 USD 米建築許可件数
22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
23:15 GBP ベイリーBOE総裁発言
1月20日(木曜日)
02:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
03:00 USD 米20年債入札
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率
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