2019年4月12日
不安感・リスク先送り! 無事に週末を迎えるか? ~4月12日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、英国の離脱期限が延期されたことで、ポンドが大きく動くかと思われましたが、延期を織り込んでいたということと、不透明感・合意なき離脱のリスクを先送りしただけではないかという事で、ポンドの動きは限定的でした。
その他の材料も、特に目立ったものがなく、方向性に欠ける状況となってしまいました。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
本日は、G20財務相中央銀行総裁会議(ワシントン)やIMF世界銀行春季会合(ワシントン)などで、要人が多く集まります。 要人が多く集まっているときは、重要発言が出てくる場合があります。 ヘッドラインに注目です。
また、最近の世界的金融緩和や景気後退懸念について、どのような発言が出てくるのか注目です。
2)英国議会
昨日、EUからの離脱期限は延期が決まりました。 ただ、合意なき離脱が先送りされただけという見方も多く、ポンドの動きは限定的です。
時間的余裕ができたことで、選択肢も増えてしまい、何が起こるかわからない不透明な状況になってしまいました。 直近で1番警戒するのは、メイ首相の進退です。 メイ首相自身が辞任する可能性、解散総選挙、不信任案など出てくる可能性があります。
また、野党労働党との協議も続いている模様です。 与野党協力のもと離脱案が出てくる可能性もあります。
来週から、イースター休暇に入る可能性もあるので、本日は急展開のヘッドラインには気を付けたいと思います。
3)地政学リスク
米中通商協議、米国のEU関税問題、北朝鮮リスク、イラン制裁、イスラエル総選挙、トルコ選挙とリラ圧力、リビア軍事衝突など、英国と欧州のBrexit協議に注目が集まって隠れていますが、地政学リスクに発展してもおかしくない火種が多く出てきています。 ヘッドラインに注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月12日(金曜日)
G20財務相中央銀行総裁会議(ワシントン)
IMF世界銀行春季会合(ワシントン)
07:30 NZD NZ PMI
10:30 AUD 金融政策安定報告書
12:00 CNY 中国貿易収支
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
21:45 EUR プラートECB専務理事発言
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
4月13日(土曜日)
IMF世界銀行春季会合(ワシントン)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント数
4月14日(日曜日)
IMF世界銀行春季会合(ワシントン)