中東リスクは後退、地政学から金融に注目点移行!? 「1月9日の注目点とイベントスケジュール」

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2020年1月9日

中東リスクは後退、地政学から金融に注目点移行!? 「1月9日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は早朝から、イラン革命防衛隊が米軍基地を攻撃したことでクロス円は大きく下落しました。

その後イラン側からの攻撃が停止したことや、米国に対し「米国が攻撃しなければイランの攻撃も終了する」というような内容の書簡を米国に届けたと伝わると、リスクオフで傾いたポジションの巻き戻しが起こり全戻し。

欧米はリスクオンに傾き、トランプ大統領の会見で軍事オプションの使用がない事が伝わるとリスクオンは加速し、年初からのリスク回避ポジションは全解除となりました。

 

リスクオフからリスクオンへ振り幅の大きい1日でした。

あとは、イラクや統率のとれていないイランの民兵などがおとなしくしていれば、中東リスクは一旦終了となりそうです。

 

 

 

目次

◎本日の注目点

 

1)中東リスクの後退

 

トランプ大統領は軍事オプションがないわけではないが使わないと会見で表明しました。

米国人の死者がない事が条件(レッドライン)となっているようで、イランが民兵や国内掌握をしっかりできるかがポイントとなりそうです。

 

米国は軍事オプションを使わなくても経済制裁は追加していくとしています。

ただでさえ苦しい状況のイランにさらに経済制裁が追加されると、イランのどこからか反発勢力が出てきて米国に攻撃しないとも限りません。

再度軍事オプションを使う状況にならないよう注視しておきたいと思います。

 

 

 

2)要人発言

 

本日はクラリダFRB副議長やニューヨーク連銀総裁の発言が予定されています。

リスクオフが後退したことで、注目は地政学から経済・金融に移っていると思われます。

要人発言に注目、特に地政学リスクの影響と先日のISM製造業景況指数の弱い結果について注目したいと思います。

 

 

 

3)英国議会

 

火曜から再開されている英国議会では、離脱関連法案の審議・採決が続いています。

今週は本日で最後、英下院議会で審議後に採決をして、結果を英上院に来週送るようになっています。

審議内容や採決結果によってはポンドが大きく動く可能性があるので要注意です。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

1月9日(木曜日)

 

英下院、欧州連合(EU)離脱関連法案の審議開始(9日まで)

 

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

18:30 GBP カーニーBOE総裁発言

19:00 EUR ユーロ圏失業率

21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)

22:00 USD クラリダFRB副議長発言

22:30 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀発言

22:30 CAD カナダ建築許可件数

 

 

1月10日(金曜日)

 

01:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

02:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

02:45 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

03:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言

03:20 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言

03:45 CAD ポロズBOC総裁発言

04:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言

04:10 EUR ヴァイトマン・ドイツ銀行総裁

 

 

 

 

 

 

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