中間選挙に米CPI(消費者物価指数)発表! 「11月7日週の注目点とイベントスケジュール」

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2022年11月7日

中間選挙に米CPI(消費者物価指数)発表! 「11月7日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は注目のFOMCや英中銀の政策発表がありました。

FOMCは市場予想通り0.75%の利上げを発表し、12月FOMCの利上げ幅縮小議論も出てきました。

ただ、ターミナルレート(利上げの終了水準)に関しては市場予想を上回る可能性があるとの発言で金利は上昇しドル買いが進みました。

その後、週末に発表された雇用統計では強弱入り混じる結果ではありましたが、ドルは大きく売られる展開となりました。

 

今週は米国で注目の中間選挙が実施されます。

中間選挙の結果でマーケットのトレンドが変わるのか注目しています。

目次

◎今週の注目点

 

1)中間選挙

 

米国では4年に一度の大統領選挙の間に実施される中間選挙、上院議員・下院議員選挙が実施されます。

現在バイデン大統領は民主党で、上下両院とも民主党が過半数を獲得しているトリプルブルーと言われる状況です。

上院は現在100議席のうち民主党50議席、共和党50議席でギリギリ民主党が過半数を獲得しています。(同議席の場合は副大統領の1票で与党が決まる)

下院は435議席のうち民主党が220議席、共和党が212議席で民主党が過半数を獲得しています。

この議席を守ることが出来るのかが注目されています。

市場ではどちらも共和党が有利だと見られており、上下両院ともに共和党が過半数を獲得して、大統領が民主党、上下両院とも共和党のレームダックになるのではないかと予想されています。

本当にレームダックになった場合、政策が進まない状況になりドル売りが進む可能性も出てきます。

米国の方針が変わる可能性があるイベントなのでマーケットのトレンドが変わる可能性もあるので、選挙の結果と、マーケットの反応に注目したいと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

米CPI(消費者物価指数)

先週発表された雇用統計では強弱入り混じる状況だったことから、注目は米CPI(消費者物価指数)に移っています。

先日のFOMCで12月FOMCは利上げ幅を縮小する議論がされ、0.5%利上げの可能性が高まっています。

ただ、ターミナルレート(利上げの終了水準)に関してはFOMCを境に上昇しています。

今回のCPI(消費者物価指数)が予想を下回る結果となれば12月FOMCの0.5%利上げが確定的となり、ターミナルレート(利上げの終了水準)も下がる可能性が出てきてドル売りが進む可能性が出てきます。

反対に予想を大きく上回る結果となれば12月FOMCの0.75%の利上げの噂が出始め、ターミナルレート(利上げの終了水準)もさらに上昇する可能性が出てくるのではないかと思います。

CPI(消費者物価指数)の結果と金利の動きに注目したいと思います。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

FRBによるハイペースの引き締めで米国景気の鈍化が懸念されるなか、景気の先行指標であるミシガン大学消費者信頼感指数に注目されています。

予想を下回る結果となれば景気後退が予想よりも近いと懸念されます。

また、同時に発表される期待インフレ率にも注目。

米国では物価高が問題視されており、FRBは物価抑制のために引き締めを進めています。

期待インフレ率が高いままであればFRBは引き締めを続ける可能性が高まります。

期待インフレ率の結果とマーケットの反応に注目です。

 

 

 

英GDP

トラス前首相の政策で英金融不安が高まり、英国では景気悪化が注目されています。

スナク英首相になり落ち着きは取り戻したものの、スナク英首相は景気には冷たい緊縮財政を進めようとしています。

GDPの結果が予想よりも下回った場合に、スナク英首相は緊縮財政を続けるのかに注目。

予想を下回る結果が出た上で緊縮財政を進めるということであれば、来月以降のGDPはさらに悪化する可能性が出てきてポンド売りが進む可能性が出てくるので注目したいと思います。

 

 

 

3)要人発言

 

FRB

先日のFOMCから注目はターミナルレート(利上げの終了水準)に移ってきています。

ターミナルレート(利上げの終了水準)に関する発言に注目し、金利が上昇するのかと併せて注目しておきたいと思います。

また、先週末はポジション調整なのか金利が上昇してもドル売りが進む場面がありました。

そのような状況が続く場合はドル売りにトレンド転換する可能性があるので、金利とドルの動きも併せて注目したいと思います。

 

 

 

ECB

引き締めは必要だがFRBほどは…などと、少し弱気な発言も出てきています。

物価だけで見れば米国よりも欧州のほうが深刻な状況です。

ただ、FRBと同じペースで利上げを進めた場合は欧州のほうが景気後退進むのではないかと懸念されます。

ECBが引き締めをどのくらいのペースで進めるのか、景気後退がどのくらい懸念されるのかECBメンバーの発言に注目したいと思います。

 

 

 

BOE

先週の英中銀政策発表では0.75%の利上げを発表したものの、9名のMPCメンバーのうち2名が0.75%以下の利上げを示唆していました。

今後の利上げについて利上げ幅を縮小するのか、それともハイペースで利上げを進めるのか、要人発言に注目です。

また、今後のインフレ見通しや景気見通しなどについてどのような発言が出てくるかも注目したいと思います。

 

 

 

日銀・政府

今週も日銀による円買い介入があるのか、介入に関する発言に注目。

また、YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正や、緩和の終了・出口戦略など、緩和の終了に関する発言が出てくるのかにも注目です。

その他に、日銀の次期総裁候補が誰なのかなど、来年の日銀に関する観測などにも注意しておきたいと思います。

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

11月7日(月曜日)

 

17:40 EUR ラガルドECB総裁発言発言

18:30 EUR パネッタECB専務理事発言

 

 

11月8日(火曜日)

 

05:40 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言、メスター・クリーブランド連銀総裁発言

08:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

08:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(10月28日分)

17:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

17:15 CHF ジョーダンSNB総裁発言

17:40 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

18:00 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言

 

 

11月9日(水曜日)

 

02:30 EUR ウンシュ・ベルギー中銀総裁発言

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

17:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

18:05 AUD ブロックRBA総裁補佐発言

19:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言

21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)

22:00 GBP ハスケルBOE外部理事発言

 

 

11月10日(木曜日)

 

00:30 USD 原油在庫量

01:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

03:00 USD 米10年債入札

16:00 USD ウォラーFRB理事発言

20:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言

22:00 EUR シュナーベルECB専務理事、カジミール・スロバキア中銀総裁、バスレ・スロベニア中銀総裁発言

22:00 GBP ラムズデンBOE副総裁発言

22:10 GBP テンレイロBOE外部理事発言

22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)・失業保険申請件数

23:35 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言

 

 

11月11日(金曜日)

 

米国債券市場休場(ベテランズデー)、カナダ休場(リメンバランスデー)

 

01:50 CAD マックレムBOC総裁発言

02:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

03:00 USD 米30年債入札

03:30 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言

04:00 USD 米月次財政収支

04:00 MXN メキシコ中銀政策金利発表

16:00 GBP 英GDP

16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)

18:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

21:00 EUR デギントスECB副総裁、パネッタECB専務理事発言

22:10 GBP テンレイロBOE外部理事発言

 

 

11月12日(土曜日)

 

00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

01:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト、デコス・スペイン中銀総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁発言

02:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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