2022年11月9日
中間選挙の結果は? 「11月9日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は一昨日同様、中間選挙や米CPI(消費者物価指数)の発表などイベントを控えてポジション調整のドル売りが進んだ模様。
ドル円は145円前半まで下落しています。
米国では中間選挙の投票が進み、早朝(日本時間)に投票は終了しています。
早い州では開票結果が出始めるかもしれませんが、激戦州では開票結果が出てくるまで時間がかかり、夕方(日本時間)までかかる可能性があります。
本日は開票結果によって動く可能性があるのでヘッドラインに注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)中間選挙
米国では4年に一度の大統領選挙の間に実施される中間選挙、上院議員・下院議員選挙が実施され、本日早朝(日本時間)に投票は終了しました。
本日東京市場では開票作業が進み、結果が出てくると思いますが、激戦州に関しては数え直しなど開票が遅れる場合があります。
特に上院議会は民主党が過半数を維持できるかギリギリの戦いのため、開票結果に抗議なども出てくると思われ、最終結果には時間がかかるかもしれません。
現在バイデン大統領は民主党で、上下両院とも民主党が過半数を獲得しているトリプルブルーと言われる状況です。
上院は現在100議席のうち民主党50議席、共和党50議席でギリギリ民主党が過半数を獲得しています。(同議席の場合は副大統領の1票で与党が決まる)
下院は435議席のうち民主党が220議席、共和党が212議席で民主党が過半数を獲得しています。
この議席を守ることが出来るのかが注目されています。
市場ではどちらも共和党が有利だと見られており、上下両院ともに共和党が過半数を獲得して、大統領が民主党、上下両院とも共和党のレームダックになるのではないかと予想されています。
本当にレームダックになった場合、政策が進まない状況になりドル売りが進む可能性も出てきます。
米国の方針が変わる可能性があるイベントなのでマーケットのトレンドが変わる可能性もあるので、選挙の結果と、マーケットの反応に注目したいと思います。
2)要人発言
FRB
先日のFOMCから注目はターミナルレート(利上げの終了水準)に移ってきています。
ターミナルレート(利上げの終了水準)に関する発言に注目し、金利が上昇するのかと併せて注目しておきたいと思います。
また、先週末はポジション調整なのか金利が上昇してもドル売りが進む場面がありました。
そのような状況が続く場合はドル売りにトレンド転換する可能性があるので、金利とドルの動きも併せて注目したいと思います。
ECB
引き締めは必要だがFRBほどは…などと、少し弱気な発言も出てきています。
物価だけで見れば米国よりも欧州のほうが深刻な状況です。
ただ、FRBと同じペースで利上げを進めた場合は欧州のほうが景気後退進むのではないかと懸念されます。
ECBが引き締めをどのくらいのペースで進めるのか、景気後退がどのくらい懸念されるのかECBメンバーの発言に注目したいと思います。
BOE
先週の英中銀政策発表では0.75%の利上げを発表したものの、9名のMPCメンバーのうち2名が0.75%以下の利上げを示唆していました。
今後の利上げについて利上げ幅を縮小するのか、それともハイペースで利上げを進めるのか、要人発言に注目です。
また、今後のインフレ見通しや景気見通しなどについてどのような発言が出てくるかも注目したいと思います。
日銀・政府
今週も日銀による円買い介入があるのか、介入に関する発言に注目。
また、YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正や、緩和の終了・出口戦略など、緩和の終了に関する発言が出てくるのかにも注目です。
その他に、日銀の次期総裁候補が誰なのかなど、来年の日銀に関する観測などにも注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月9日(水曜日)
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
17:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
18:05 AUD ブロックRBA総裁補佐発言
19:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言
21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
22:00 GBP ハスケルBOE外部理事発言
11月10日(木曜日)
00:30 USD 原油在庫量
01:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
01:30 GBP カンリフBOE副総裁発言
03:00 USD 米10年債入札