2022年6月17日
主要中銀で唯一の緩和姿勢の日銀、政策発表に注目! 「6月17日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はスイス国立銀行のサプライズ利上げが発表されました。
今までスイスフラン高を嫌い、フラン売り介入をしていたスイス国立銀行が-0.75%の政策金利を-0.25%まで引き上げました。
市場では利上げを予想しておらず、利上げ発表後はフラン円で3円以上の値動きとなるほど大きくフランが買われました。
声明文や記者会見でさらなる利上げの可能性も示唆し、インフレ次第ではマイナス金利の解除もあり得るとしています。
英中銀は市場予想通り0.25%の利上げを発表、発表後のポンドは売られましたが、その後は一転ポンド買いが進んでいます。
本日はそこまで注目されていなかった日銀金融政策決定会合が、昨日のスイス国立銀行の利上げでかなり注目される展開となっています。
どのような結果となるのか、どのくらいの値動きとなるのか注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)日銀金融政策決定会合
注目度:高い
織り込み度:現状維持を織り込み済み(やや引き締め転換を期待している)
バイアス:円安トレンド
ポイント:YCC(イールドカーブ・コントロール)の取り扱いと円安けん制
先週、円安が進み3者会合を開催しています。
今回の日銀金融政策決定会合で円安が進まないように牽制発言は出てくる可能性はありますが、具体策が出てくる可能性は低いと思っています。
ただ、YCC(イールドカーブ・コントロール)のターゲットを0.25%から引き上げる可能性はゼロではないと注目しています。
特に昨日、スイス国立銀行が0.5%の利上げを発表し、主要中銀の中でハト派姿勢なのは日銀だけとなったことを考えると、YCC(イールドカーブ・コントロール)の変更を含めた政策変更の可能性を市場が期待しています。
仮にターゲットを引き上げた場合、円高に進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
2)要人発言
先週のECB理事会に続き、今週のFOMC、スイス国立銀行、英中銀など金融政策発表ラッシュが通過し、政策内容についての発言に注目です。
特に政策の転換点、利上げ過程の中銀ばかりなので、引き締めペースや景気見通しについての発言に注目したいと思います。
3)株価下落
主要中銀が続々と引き締め政策を進めることで、世界的に景気後退、世界恐慌が起きるのではないかとの懸念から世界的に株価が下落しています。
金利上昇も株価下落の要因なので、金利の動向と併せて株価に注目、リスクオフが進まないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
6月17日(金曜日)
EU財務相理事会(ルクセンブルク)
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
17:30 GBP テンレイロBOE外部理事発言
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
21:45 USD パウエルFRB議長発言
23:30 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
6月18日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント