2022年7月13日
今週のヤマ場、加・NZ金融政策に米CPI(消費者物価指数)発表! 「7月13日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目されていたユーロドルのパリティ(等価)にタッチ、一時ユーロドルは1.0000ドルを記録しました。
その後のユーロドルはパリティを達成したことと、オプションなどから一旦買い戻されています。
ドル円は日米財務相から口先介入が出てきたことで円買いが進み、一時136.50円を割り込む展開となりました。
今回はイエレン米財務長官も最近の円安は投機的と発言したことで、口先介入にも重みがありドル円の上値が重くなっています。
本日はRBNZ理事会やカナダ中銀など政策発表に加え、注目の米CPI(消費者物価指数)やベージュブックなどが発表され、今週のヤマ場となっています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策発表
RBNZ理事会
注目度:高い
織り込み度:0.5%利上げを7~8割織り込み済み
バイアス:NZドルやや上値重い
ポイント:利上げ幅と今後の利上げ見通し
前回に続き今回の理事会でも0.5%の利上げを進めるのではないかと予想されています。
0.25%利上げだった場合はNZドル売り、声明文で追加利上げの終わりが見えるようであれば材料出尽くしでNZドル売りが進むのではないかと注目しています。
0.5%利上げでも、声明文がハト派な内容であればNZドル売りが進むのではないかと思っています。
追加利上げなどタカ派な内容や、引き締めによる景気後退も少なくソフトランディングできるといった内容となればNZドル買いに繋がるのではないかと注目しています。
カナダ中銀(BOC)
注目度:高い
織り込み度:0.5%∼0.75%の利上げを織り込み済み
バイアス:カナダドルの上値重い
ポイント:利上げ幅と追加利上げ幅
米国が大幅利上げを実施し、7月のFOMCでも大幅利上げが見込まれています。
カナダも米国同様に大幅利上げを進むとみられ、0.5%~0.75%の利上げがあるのではないかと予想されています。
大幅利上げや、追加利上げの可能性が示唆されればカナダドルは底堅く推移すると思いますが、市場予想の3%程度の政策金利だった場合は材料出尽くしとなりカナダドルの上値が重くなるのではないかと思っています。
声明文やマックレムBOC総裁記者会見に注目です。
2)経済指標
米CPI(消費者物価指数)
米国の物価上昇はピークアウトしているのかに注目が集まっています。
パウエルFRB議長は物価抑制を優先させると言っていることから、予想を上回る物価が確認された場合は7月のFOMCで1.00%の利上げの可能性が高まるのではないかと注目しています。
その場合、株価下落でリスクオフとなりドル買いが進む可能性があると注目しています。
ベージュブック
FRBが引き締めを進める中でスタグフレーション・リセッションが懸念されています。
FRBによる急な引き締めによる影響が米国経済に出てきていないか、ベージュブック(地区連銀経済報告)の内容に注目です。
景気後退が見えてきた場合でもFRBは引き締めを進めると思うので、さらに景気後退が進み株価下落に繋がるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
7月13日(水曜日)
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
15:00 GBP 英GDP
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(改定値)
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
23:00 CAD カナダ(BOC)政策金利・声明文発表
23:00 USD 原油在庫量
7月14日(木曜日)
00:00 CAD マックレムBOC総裁記者会見
02:00 USD 米30年債入札
03:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)