2023年5月16日
債務上限に関する協議に注目! 「5月16日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を大きく下回ったことでドル安が進む場面がありましたが、その後は全戻ししています。
今週注目の債務上限に関する協議が16日に予定されており、様子見ムードとなっています。
本日は注目の債務上限に関する協議が予定されいます。
協議に進展があるのかに注目です。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英雇用統計・失業率・平均賃金
英国は人手不足による人件費の高騰も物価高の大きな要因となっています。
また、英国は欧米英の中で最も物価高が高止まりしており、英国の物価には注目が集まっています。
人手不足が続き、賃金コストである平均賃金が高止まりしているようであれば、物価も高止まりし追加利上げに繋がるのではないかと思います。
カナダCPI(消費者物価指数)
カナダは順調にインフレが鈍化してきており、次回金融政策決定会合でも据え置きが予想されています。
マーケットの注目は年内の利下げの可能性に集まっています。
CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を大きく下回るようであれば、年内利下げを意識しカナダドル売りが進むのではないかと注目しています。
2)リスク要因
最大のリスク要因は債務上限問題です。
イエレン財務長官は6月1日にも財政資金が枯渇し、一部支払い
6月まで期間も残り少なくなり、協議の日程も少なくなってきています。
このまま債務上限引き上げに関する法案が可決されなければデフォルトリスクが高くなりリスクオフが進むのではないかと思います。
本日はバイデン大統領とマッカーシー下院議長の協議が予定されています。
バイデン大統領は広島で18日から開催されるG7に出席との事なので、本日の協議で進展しなければ協議は月末に持ち越しになるのではないかと注目しています。
その他にも銀行信用不安にも注目です。
銀行の資産流出などのヘッドラインが出てくると銀行株を中心に株価下落し、リスクオフが進みます。
銀行信用不安についてのヘッドラインにも注意しておきたいと思います。
3)金融政策
RBA理事会議事要旨
5月RBA理事会では据え置き予想に対して、サプライズの0.25%利上げを実施しました.
声明文でも「インフレ率は依然として高すぎる」「金融政策の一層
議事要旨の内容からインフレ見通しや今後の利上げについて、どのような内容になっているのか注目です。
その内容と、雇用統計の結果や賃金指数の結果から6月の追加利上げの可能性を探りたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
5月16日(火曜日)
バイデン米大統領、債務上限を巡る議会指導部との協議
10:30 AUD RBA理事会議事要旨(5月分)
15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
18:00 EUR ユーロ圏・ドイツZEW景況感指数
21:15 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
21:30 USD 米小売売上高
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
21:55 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
23:00 EUR ラガルドECB総裁発言
5月17日(水曜日)
01:15 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
04:15 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言
08:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁、クールズビー・シカゴ連銀総裁発言
08:50 JPY 日本GDP(速報値)
10:30 AUD 豪四半期賃金指数