全体的に様子見ムードが強い1日か!? 「5月17日の注目点とイベントスケジュール」

TOP > 注目点とイベントスケジュール > 全体的に様子見ムードが強い1日か!? 「5月17日の注目点とイベントスケジュール」

2023年5月17日

全体的に様子見ムードが強い1日か!? 「5月17日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日の米小売売上高は前月比で市場予想を下回ったものの、自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は市場予想を上回り、小売売上高の前回値が上方修正されたことでドル買いで反応しました。

 

カナダCPI(消費者物価指数)は市場予想を上回り、年内利下げ期待が後退しカナダドル買いが進みました。

 

債務上限に関する協議は平行線のまま決裂、バイデン大統領は広島で開催されるG7首脳会談に出席のため本日より数日は米国を離れる為に協議は延期となります。

一部報道ではG7の後に歴訪する予定だった豪州などの予定はキャンセルし、帰国を繰り上げるのではないかと言われています。

 

本日は大きな指標もなく、債務上限に関する協議も予定されていないことから様子見ムードが強い1日になるのではないかと思っています。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

豪四半期賃金指数

四半期賃金指数はRBAが政策判断の材料にしている指標の1つです。

豪州の賃金指数は右肩上がりで上昇しており、賃金コスト上昇による物価上昇にも懸念されています。

市場予想を上回る結果が出てくると6月RBA理事会の追加利上げ期待にも繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

豪雇用統計・失業率・労働参加率

豪州の雇用状況に注目です。

雇用状況が悪化してくれば景気悪化、賃金コスト低下に繋がり物価は低下してくるのではないかと思います。

そのためには労働参加率が上昇して、その上で失業率に注目したいと思います。

 

 

 

2)リスク要因

 

最大のリスク要因は債務上限問題です。

イエレン財務長官は6月1日にも財政資金が枯渇し、一部支払いを履行できなくなる可能性(デフォルトの可能性)に言及しており、リスク要因として注目されています。

6月まで期間も残り少なくなり、協議の日程も少なくなってきています。

このまま債務上限引き上げに関する法案が可決されなければデフォルトリスクが高くなりリスクオフが進むのではないかと思います。

昨日のバイデン大統領とマッカーシー下院議長の協議は進展しませんでした。

バイデン大統領は広島で18日から開催されるG7に出席との事なので、本日の協議はないと思います。

ただ、スタッフレベルでの協議は継続するとの事なので、何か進展があればリスク回避に動くかもしれません。

そうでなければ債務上限が意識され、株価やドルの上値を抑えるかもしれません。

 

その他にも銀行信用不安にも注目です。

銀行の資産流出などのヘッドラインが出てくると銀行株を中心に株価下落し、リスクオフが進みます。

銀行信用不安についてのヘッドラインにも注意しておきたいと思います。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

5月17日(水曜日)

 

10:30 AUD 豪四半期賃金指数

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)

18:30 EUR パネッタECB専務理事発言

18:50 GBP ベイリーBOE総裁発言

21:30 USD 米建築許可件数

23:30 USD 原油在庫量

 

 

5月18日(木曜日)

 

00:15 EUR デギントスECB副総裁発言

02:00 USD 米20年債入札

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND