円買い介入と英・加経済指標に注目! 「4月16日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年4月16日

円買い介入と英・加経済指標に注目! 「4月16日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は週末にイランがイスラエルを攻撃したことでドル円は下窓を開けてスタートしましたが、その後の攻撃がないとの見方からドル円は戻しました。

 

米小売売上高の結果が市場予想を上回ると米金利の上昇とともにドル買いが進み、ドル円は154円を抜けてストップロスを巻き込みながら一時154.45円まで上昇し1990年6月以来約34年ぶりの高値を記録しました。

 

ドル円が高値圏にある時にイスラエルのガラント国防相が「イスラエルはイランの攻撃に応じるしかない」との発言が伝わるとリスクオフが進んだことをキッカケにドル円は154円付近まで急落しました。

その後は154.20円付近で推移しています。

 

本日は英雇用統計やカナダのCPI(消費者物価指数)に注目。

また、ドル円は154円台で実弾介入に注目しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

英雇用統計・失業率・平均賃金

予想:4.0%・5.5%

前回:3.9%・5.6%

英国は物価も低下してきて利下げ開始時期に注目が集まってきています。

雇用統計では雇用者数や失業率から英国の経済状況、平均賃金から賃金インフレの状況を確認したいと思います。

平均賃金が高いままであればインフレが高止まりする可能性があります。

また、雇用状況が悪化している場合は利下げ期待に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

カナダCPI(消費者物価指数)

予想:2.9%

前回:2.8%

カナダでは6月利下げ期待が高まっています。

CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回る結果となれば、6月利下げの可能性が高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

NZ四半期CPI(消費者物価指数)

予想:0.6%

前回:0.5%

RBNZ理事会ではスタンスの大きな変更はありませんでした。

CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回る結果となれば、ハト派スタンスに傾くのではないかと注目しています。

ハト派に傾けばNZドル売りが進むのではないかと思います。

 

 

 

2)要人発言

 

先週はNZ・カナダ・欧州の金融政策は市場予想通りの結果が発表され、今後の金融政策に関しての要人発言に注目です。

それぞれの要人発言の注目ポイントは以下の通りです。

 

FRBは年内利下げ回数を3回と予想していますが、雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果が強く利下げ期待は後退し年内2回、もしくは1回の利下げになるのではないかと注目されています。

また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。

 

ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。

先週のECB理事会では据え置きが発表されましたが、先週の理事会で数名の理事は利下げを支持したとのこと。

6月の理事会に向けてどのくらいの理事から利下げに関する発言が出てくるのか注目です。

 

英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。

今週は英国の経済指標が多数発表されるため、結果を受けて利下げに関する発言が増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。

 

スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。

また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。

 

最後に日本は円安が進み、154円を突破しています。

155円が介入ラインではないかと注目が集まっており、財務省・金融庁・日銀による3者会合の開催やレートチェックに注目。

もしくはこれらを飛ばして一気に実弾介入の可能性もあるのではないかと注目しています。

発言内容、3者会合などの報道、実弾介入の可能性に注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

3)リスク要因

 

中東ではイランとイスラエルの対立が高まり、ドローンやミサイルが発射される事態になっています。

中東リスクが高まると原油高に繋がり、再度エネルギー価格高騰による物価高が進む可能性がります。

インフレが進めば、利下げ期待が先送りとなります。

特に米国はインフレが高止まりしていることから利下げ先送り観測が高まっており、原油高による物価高から利下げ先送り観測がさらに高まる可能性があります。

米金利高・ドル高が進み、ドル円はさらに上昇する可能性があります。

中東だけではなく、ロシア・ウクライナも併せて、リスク要因には注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

4月16日(火曜日)

 

09:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

11:00 CNY 中国GDP

15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金

17:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言

18:00 GBP ロンバルデリ(次期)BOE副総裁発言(議会証言)

21:30 USD 米建築許可件数

21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)

22:00 USD ジェファーソンFRB副議長発言

23:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

 

 

4月17日(水曜日)

 

01:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

01:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

02:00 GBP ベイリーBOE総裁発言

02:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

02:15 USD パウエルFRB議長発言

02:15 CAD マックレムBOC総裁発言

05:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

07:45 NZD NZ四半期CPI(消費者物価指数)

08:50 JPY 日本貿易収支

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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