2024年5月8日
円買い介入警戒の中、どこまで円安が進むのか!? 「5月8日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はRBA理事会が開催され、金融政策が発表されましたが市場予想通りの結果でとなり、声明文や記者会見の内容は追加利上げなどについて触れるのではないかとの市場予想に対してややハト派であったことから、発表後は豪ドルが売られる場面もあったが限定的でした。
先週末のイエレン財務長官の発言により介入のハードルが上がったのではないかとの観測から円売りがジリジリと進み、ドル円は154.70円付近まで上昇しています。
本日も重要指標の発表がない中で、円買い介入に警戒しながらどこまで円安が進むのか注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
先週までに金融政策発表が大方終了し、次の金融政策に向けて要人発言に注目が集まります。
ECB・カナダ中銀・英中銀は6月利下げの可能性が高まってきています。
6月に利下げが実施されるのか、発言内容に注目しています。
また、6月に利下げが実施されたとして、年内の利下げ回数など追加利下げのペースについて発言が出てこないかにも注目しています。
FRBは強い経済と根強いインフレ圧力により利下げ先送り観測が高まっています。
一部では年内の利下げが出来ない可能性も予想される状況となっています。
利下げ開始を9月にするのか、12月にするのか、来年に持ち越すのか、発言内容に注目しておきたいと思います。
2)円買い介入
先週はドル円160円超えたことから円買い介入が始まり、3度もしくは4度の円買い介入でドル円は153円台まで下落してきました。
マーケットも円買い介入によって上値の重い展開を意識するようになっています。
このままドル円が153円~157円のどこかで落ち着くのか、再度157円を超えて160円を目指す展開となるのか注目です。
また、円買い介入がどの水準で実施されるのかにも注目です。
現在、ドル円の上値は157円くらいを想定していますが、155円を超える前に介入が実施されるようであれば、政府・日銀の考える上値の水準を155円に引き下げることを考えなくてはいけないと思っています。
そのほか、欧州や米国がいつまで介入を許容してくれるのか、海外の反応にも注意しておきたいと思います。
海外から介入に否定的な反応が出てきた場合は介入がしにくくなり、再度ドル円が上昇し始める可能性が出てくると思います。
ドル円の動きと水準、介入に関する発言などに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
5月8日(水曜日)
16:30 SEK スウェーデン政策金利発表
21:00 EUR ウンシュ・ベルギー中銀総裁発言
23:30 USD 原油在庫量
5月9日(木曜日)
00:00 USD ジェファーソンFRB副議長発言
00:45 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言
02:00 USD 米10年債入札
02:00 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
02:30 USD クックFRB理事発言
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(4月26日分)、外貨準備高