2024年12月20日
円買い警戒の中、PCEデフレーターに注目! 「12月20日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目の日銀金融政策決定会合で市場予想通り据え置きが決定されました。
植田日銀総裁は記者会見で「(金融政策について)来年の春闘などの情報も必要」「米次期政権の政策巡る不確実性が大きい状況続く」「春闘・トランプ政策、長い期間見ないと全体像判明しない」と発言すると、1月の利上げの
また、円安が進むことによる影響について「注意深く見ている」
英中銀は市場予想通り据え置きが決定されました。
ただ、利下げ支持は1名との予想でしたが、結果はラムスデン副総裁とディングラ委員、テイラー委員の3名が利下げに票
NY市場では7∼9月期米国内総生産(GDP)確定値
本日はFRBが最も重要視している物価指標であるPCEデフレーターが発表されます。
その他、英国やカナダでも指標が発表されるので、指標結果に注目したいと思います。
また、円安が進んだことで介入が警戒される展開となっています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英小売売上高
英国の経済を確認するため小売売上高に結果に注目です。
英中銀の前に発表される雇用統計やCPI(消費者物価指数)に比べると、英中銀の翌日に発表される小売売上高の注目度は低くなっています。
それでも景気後退が懸念されているため、小売売上高の結果が弱ければ追加利下げの期待に繋がりポンド売りが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
PCEデフレーター
PCEデフレーターはFRBが最も注目している物価指標です。
高止まりが警戒されている物価について、FRBは順調に物価目標に向かってインフレは低下しているとの見解を示しています。
FRBの見通し通りに物価が低下してきているのか、PCEデフレーターの結果に注目です。
もし市場予想を上回ればインフレの高止まりが警戒され、利下げ期待が後退しドル買いが進むのではないかと考えています。
カナダ小売売上高
カナダ中銀は利下げペースを緩めるのではないか、ターミナルレート(利下げの最終水準)が近付いてきているのではないかと考えています。
カナダ経済を確認するため、小売売上高の結果が強ければ利下げ期待が後退、小売売上高の結果が弱ければ利下げ期待が進むのではないかと注目しています。
ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)・期待インフレ率
今回のミシガン大学消費者信頼感指数は改定値のため、マーケットの注目度は速報値に比べやや低くなっています。
それでも結果が市場予想を大きく乖離した場合は大きく動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、同時に発表される期待インフレ率がFRBのインフレ見通しと合致しているのかにも注意しておきたいと思います。
FRBの見通し以上の期待インフレとなればドル買い要因となるのではないかと考えています。
2)円安・介入警戒
日銀金融政策決定会合やFOMCを通過したことで円安・ドル高が進み、ドル円は158円手前まで上昇しています。
158円を超えて160円に向かうようであれば口先介入が出始めるのではないかと思います。
また、前回160円に近付いた時と違うのが、次期米大統領にトランプが決定していることです。
トランプ次期大統領はドル高は米国の貿易競争力を低下させるとの考え方からドル高を嫌います。
そのため円安・ドル高を嫌い、円買い圧力をかけてくるのではないかと考えています。
円買いに関する口先介入やトランプの発言やポスト(ツイート)に注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
12月20日(金曜日)
16:00 GBP 英小売売上高
21:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
22:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
22:30 USD PCEデフレーター
22:30 USD カナダ小売売上高
12月21日(土曜日)
00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)・期待インフレ率
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント