2024年5月24日
口先介入や要人発言に注目! 「5月24日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表され、強い結果となったドイツや米国に対して、フランスは弱い結果となりました。
最初に発表されたフランスの結果を受けてユーロは急落しましたが、その後ドイツの結果を受けて上昇、米国の結果を受けてドル高となりました。
イエレン米財務長官は「為替介入はめったに使用さ
本日は重要指標は少ない中、発言の内容から今後の金融政策の方向性を確認したいと思います。
目次
◎本日のイベントスケジュール
1)経済指標
英小売売上高
英国の経済状況を確認するため小売売上高の結果に注目しています。
小売売上高の結果が弱ければ経済状況が悪化していると受け止められ、利下げ期待に繋がるのではないかと注目しています。
支持率が低下してきている与党からも景気刺激策に対する圧力が高まるのではないかと思います。
カナダ小売売上高
カナダの経済状況を確認するため小売売上高の結果に注目です。
小売売上高の結果が弱ければ景気後退から利下げ期待に繋がるのではないかと思います。
ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率
ミシガン大学消費者信頼感指数は景気の先行指標として注目されています。
注目は同時に発表されている期待インフレ率で、期待インフレ率が上方修正されるようであれば根強いインフレ圧力が懸念され、利下げの先送り観測に繋がるのではないかと思います。
FRBは9月利下げがあるのかに注目されています。
9月利下げが先送りされれば、12月もしくは来年になるのではないかと注目しています。
2)要人発言
各国、利下げ時期と利下げ回数に注目が集まっています。
ECBは6月利下げが濃厚、カナダ中銀は利下げの可能性あり、英中銀は6月利下げの可能性が少し高まってきた状況です。
今後、6月に利下げが実施されるのか、利下げの可能性が出てくるのか、各国の要人発言の内容に注目しておきたいと思います。
また、年内の利下げ回数や追加利下げのペースについて発言が出てこないかにも注目しています。
FRBは強い経済と根強いインフレ圧力により利下げ先送り観測が高まっていましたが、弱い雇用統計などで再度利下げ期待が高まってきています。
また、一昨日の市場予想を下回るCPI(消費者物価指数)や小売売上高の結果を受けて、さらに利下げ期待が高まっています。
一部では年内の利下げが出来ない可能性も予想されていましたが、再度9月利下げの可能性も高まってきています。
利下げ開始を9月にするのか、12月にするのか、来年に持ち越すのか、発言内容に注目しておきたいと思います。
3)円安・介入警戒
ドル円160円超えたことから円買い介入が始まり、3度もしくは4度の円買い介入でドル円は153円台まで下落しました。
マーケットも円買い介入によって上値の重い展開を意識するようになっています。
このままドル円が153円~157円のどこかで落ち着くのか、再度157円を超えて160円を目指す展開となるのか注目です。
また、円買い介入がどの水準で実施されるのかにも注目です。
現在、ドル円の上値は157円が節目として注目されており、157円を超えた時に介入の動きが出てくるのかに注目です。
そのほか、欧州や米国がいつまで介入を許容してくれるのか、海外の反応にも注意しておきたいと思います。
イエレン財務長官は「G7国の通貨は市場で決定されるべき」「為替介入はまれな行為であるべき、他国への伝達必要」との考えを改めて強調し、日本当局による円買い介入にけん制するような発言をしています。
このように海外から介入に否定的な反応が出てきた場合は介入がしにくくなり、再度ドル円が上昇し始める可能性が出てくると思います。
ドル円の動きと水準、介入に関する発言などに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
5月24日(金曜日)
G7財務相・中央銀行総裁会議
15:00 GBP 英小売売上高
15:00 EUR ドイツGDP(改定値)
16:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
16:45 EUR ジョーダンSNB総裁発言
18:15 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
21:30 USD 米耐久財受注
21:30 CAD カナダ小売売上高
22:35 USD ウォラーFRB理事発言
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率
5月25日(土曜日)
G7財務相・中央銀行総裁会議
00:25 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント