2023年1月10日
各中銀トップの発言に注目! 「1月10日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は東京市場が休日でしたが、先週の雇用統計の流れを引き継ぎドル売りが続きました。
NY時間にはNY連銀が発表する期待インフレ率が前回よりも下方修正されたことで米金利は低下し、ドル売りの追い風となりました。
本日は重要指標は少なく、要人発言に注目が集まっています。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
本日はスウェ
注目したい発言内容は以下の通りです。
FRB
直近の米国指標は予想を下回ることが多く、インフレ低下・景気悪化を示すことが多くなってきています。
ただ、FOMCメンバーはタカ派な発言が続いており、ドルをギリギリ支えている状況です。
FOMCメンバーの発言がハト派になり始めるとイッキにドル売りが加速する可能性が高いのでハト発言に注目です。
ECB
12月のECB理事会でラガルドECB総裁は景気後退よりも物価抑制を優先させると、タカ派姿勢を示しています。
欧州の物価高は米国以上で、利上げ開始も米国よりも遅かったことから、もう一時利上げを継続するのではないかと思っています。
ECBメンバーがそろってタカ派なのか、それとも物価より景気悪化を重要視するメンバーがいるのか、発言内容に注目です。
英中銀
英政府は緊縮財政で景気にブレーキをかけている状況です。
そのため12月の金融政策決定会合ではハト派姿勢を示しています。
9名のMPCメンバーの中には据え置きを支持したメンバーもいました。
2月の会合で利上げをするのか、据え置きなのか、どのくらいハト派がいるのか、英中銀MPCメンバーの政策スタンスに注目です。
日銀
12月の日銀金融政策決定会合でサプライズのYCC(イールドカーブ・コントロール)の金利誘導幅変更でイッキに円高が進みました。
出口戦略の第1歩ではないかとマーケットは注目していますが、黒田日銀総裁は記者会見で出口戦略は否定しています。
先週の関係者の発言として、「日銀はイールドカーブコントロール(YCC)の再修正は急がな
このまま状況を維持するのか、それとも出口戦略に向かうのか、日銀関係者の発言に注目です。
また、次期日銀総裁の行方と、候補者の政策スタンスにも注目です。
◎本日のイベントスケジュール
1月10日(火曜日)
18:30 USD パウエルFRB議長発言
18:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言
18:30 GBP ベイリーBOE総裁発言
19:10 CAD マックレムBOC総裁発言
19:10 JPY 黒田日銀総裁発言
23:00 USD パウエルFRB議長発言
1月11日(水曜日)
03:00 USD 米3年債入札
09:30 AUD 豪小売売上高・CPI(消費者物価指数)