2019年9月27日
四半期末・月末・週末、リスク要因に注目! ~9月27日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、トランプ弾劾の懸念後退からドル買いが続き、ドル高が進んでいます。 ドル円は一時108円付近まで上昇しました。
また、NZドルは、オアRBNZ総裁の発言から買い戻しが入り、1日を通してNZドル買いが入りました。
ユーロはECB人事で、イタリア中銀のパネッタ副総裁(ハト派)の就任が噂され、ドラギ総裁の考えに近いことから現在の政策を踏襲するのではないかとみられ、ユーロ売りに繋がったようです。
あと、週明けは、ニュージーランドがサマータイム入りします。 週明け月曜朝の取引開始時間が変更になります。(一部証券会社)
目次
◎本日の注目点
1)ドル高懸念と週末リスク
昨日もドル高が進み、ドルの水準を測る指標の一つ「ドルインデックス」は高値圏にきています。 節目となる、ドルインデックス「100」も近づいてきています。
ドル高が進んだことで、トランプ大統領によるドル高牽制発言などが懸念されます。
また、対中や対イランなどで関税や制裁などを課す可能性もあります。
関税や制裁を課せば、株価は下がり、FRBの追加利下げの可能性が出てくることで、ドルが売られることをトランプ大統領は計算している可能性があります。
その他に、パウエルFRB議長やFRB、FOMCメンバーに対する利下げ圧力が出てくる可能性もあります。
あと、今日は週末であり、月末、四半期末です。 月末フローなどにも要注意です。
2)英国議会・Brexit・離脱案
英国議会では、ボリス・ジョンソン首相vsコービン労働党党首でおかしな状況になっています。
ボリス・ジョンソン首相は、英国議会休会が違憲とされたこと、エリザベス女王に間違った進言をしたことについて、謝罪もしないし辞任もしないと言っています。 また、不信任案を出すなら出せと開き直っています。 まぁ、ボリス・ジョンソン首相としては解散総選挙をしたいので、不信任案を提出してもらいたいんでしょうけど…
コービン労働党党首としては、ボリス・ジョンソン首相に謝罪を求めるものの解散総選挙はさせない、解散総選挙は離脱延期を決めてからだとしています。
辞めさせる、解散する、解散させない、などを巡ってやり取りがあっていますが、延期については議会でいくら決定しても、EUが認めない限りは離脱期限の延期は認められません。 また、離脱修正案を出してもEUが認めなければ意味がありません。
なので、個人的には以下の3点しか方法はないと思っています。
・メイ首相の離脱案を再度採決をとり承認する
・再度国民投票をすることを理由に離脱期限の延期を申請する
・EUが認めることが出来る離脱案の代替案を提出する
これ以外は、合意なき離脱になると思われます。 週末に上記のような流れになればポンド買いになると思われます。 週末ポジションには要注意です。
また、英国では労働党党大会が開かれているので、こちらも注意が必要です。
3)その他リスク要因
・日韓関係
・トルコ情勢
・イスラエル政権不安
・香港民主化デモ
・北朝鮮ミサイル問題
・米中貿易戦争
・中東イランvsサウジ
・トランプ弾劾問題
特に、10月1日は国慶節(建国70年)で中国共産党は重要視しています。 そのせいか、昨日香港政府と市民の対話が開かれました。 ただのアピールかもしれませんが…
香港のデモはまだ収束していません。 国慶節(建国70年)が近付く中、香港政府や中国共産党がどう動くのかも注目です。
◎本日のイベントスケジュール
9月27日(金曜日)
15:00 GBP 英住宅価格指数
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
16:00 GBP ソーンダースBOE外部理事発言
16:15 EUR デギントスECB副総裁発言
16:15 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
16:30 SEK 小売売上高
18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
21:30 USD 耐久財受注・PCEデフレーター
21:30 USD クウォールズFRB副議長発言
22:00 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
9月28日(土曜日)
01:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
9月29日(日曜日)
ニュージーランド:サマータイム入り
PS.
9月28日、10月5日に
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セミナーを開催します!
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読み解く方法を話すので
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