2019年8月29日
地政学リスクは落ち着くか!? ~8月29日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、ポンドが急落! 合意なき離脱の可能性が高まったとしてポンドが売られました。
合意なき離脱以外にも、米中貿易戦争、香港デモ、日韓関係など地政学リスクが多数控えています。
本日も、地政学リスクに対する発言やツイート、ヘッドラインが注目されるのではないかと思います。
目次
◎本日の注目点
1)欧米指標
本日、欧州では消費者信頼感指数やHICP(消費者物価指数)が発表、米国ではGDPが発表されます。
米中貿易戦争などの影響で、世界的景気後退が懸念されています。 本日発表の指標結果が予想よりも弱かった場合は、ユーロやドルの下落につながると思われます。
2)地政学リスク
米中貿易戦争
先週末にやりすぎた感が強く、火消しに動いています。 昨日はトランプ大統領が「我々は中国と上手くいっている。こんなことは今までなかった」などと発言しても、マーケットの反応が薄れてきている。 対中関税第4弾と報復関税に関しては、ネガティブ材料には反応するかもしれませんが、火消し発言・ポジティブ材料には反応しにくくなってきていると思われます。
イタリア
コンテ首相が再度連立政権樹立と伝わり、注目は9月からの予算案に移ってきています。 連立がうまくいったとしても、予算案で揉めそうな気がしているため、イタリアにはユーロ売り材料を出してくれることを期待しています。
英国
野党が合意なき離脱を止める法案審議のため、英議会の早期開催を求めていました。 ただ、昨日ボリス・ジョンソン首相が英議会の開催延期を申請し、エリザベス女王が承認したと伝わるとポンドが暴落しました。 議会が閉会することで合意なき離脱を止めることが難しくなり、合意なき離脱の可能性が高まったことでポンドが売られたと思います。 次は、内閣不信任案の提出を目指しているようで、もし不信任案となればポンド買いに反応するかもしれません。 ヘッドラインに注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月29日(木曜日)
10:00 NZD NBNZ企業景況感指数
10:30 JPY 鈴木日銀審議員発言
15:00 NOK ノルウェーGDP
15:45 EUR フランスGDP
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
16:55 EUR ドイツ失業率
18:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
21:30 USD 米GDP
23:00 USD 中古住宅販売保留指数
8月30日(金曜日)
00:00 MXN 金融政策決定会合議事録
02:00 USD 7年債入札
07:45 NZD 建築許可件数
10:30 AUD 建築許可件数