2024年8月29日
失業保険申請件数に注目! 「8月29日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日も材料難で小動きな展開となりました。
本日はFRBが注目している雇用指標の先行指標である失業保険申請件数が発表されるので、少しは動くのではないかと注目しています。
あとは、月末のリバランスなどの特殊フローが出てこないか注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
ドイツは欧州最大の経済国です。
ドイツの物価が低下していれば利下げ期待が進むのではないかと思います。
特に今回は速報値なので予想と結果が乖離する可能性が高いため、注目しておきたいと思います。
米GDP(改定値)、失業保険申請件数
今回のGDPは改定値のため、予想通りの結果が出てくる可能性が高いのではないかと思います。
特に注目しているのは失業保険申請件数で、FRBが雇用市場に注目しているため、雇用関連の指標の注目度が高くなっています。
失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用指標の中でも先行指標として注目されています。
失業保険申請件数が悪化していれば、来週の雇用統計が悪化し、利下げ期待が進むのではないかと注目しています。
2)リスク要因
中東情勢
イスラム教シーア派のヒズボラがイスラエルに向けて数百発のロケット弾やドローンを発射するなど中東情勢の緊張感が高まっています。
ヒズボラの指導者は報復の第一段階は完了したとしながらも「結果が不十分なら別の機会に対応する権利を留保する」と述べ、追加の報復攻撃の可能性を残しています。
イスラエル側は全面戦争は求めていないと述べた一方で、「物語はこれで終わりではない」と警告をしています。
今後も報復行動が続き、緊張感が高まっていくとリスクオフが進むのではないかと注目しています。
ウクライナ情勢
ウクライナはロシアに攻撃し侵攻しています。
今まではロシアがウクライナに侵攻していましたが、直近ではウクライナも積極的に侵攻しています。
段々と攻撃が過激にならないか、ロシアとウクライナ情勢の緊張感が高まり、戦術核の使用などが噂となればリスクオフが進むのではないかと注目しています。
日米選挙
日本では9月27日に自民党総裁選が予定されており、その先には解散総選挙が注目されています。
誰が総裁・首相となり、解散総選挙で自民党が安定議席数を確保できるのかで、今後の政権運営が安定するのか決まるのではないかと思います。
政権が不安定となればリスクオフが進むのではないかと注目しています。
米国では大統領選挙に注目が集まっています。
一時はトランプ元大統領が当選するのではないかとの観測が進んでいましたが、ハリス副大統領の支持率が上昇しており、一部ではハリス候補がトランプ候補を超えたと報じられています。
それぞれの候補が大統領になった場合にどのような政策を打ち出すのか、大統領選挙に繋がるヘッドラインが出てこないか注目しています。
3)要人発言
翌週はカナダ中銀、翌々週にはECB理事会、その次の週にはFOMCや英中銀、日銀の金融政策発表が控えています。
追加利下げの可能性について発言が出てこないか注目です。
特に、年内あと何回の利下げがあるのか、来年の利下げ回数、利下げのペースについての発言に注目です。
ハト派な内容が出てくると通貨売りが進むのではないかと考えています。
最もハト派なのがカナダ中銀で、その次にECB・英中銀・FRBと続きます。
日銀に関しては追加利上げの可能性に注目なので、タカ派な発言が出てこないかに注目です。
9月はさすがにないと思いますが、10月利上げの可能性が出てきており、追加利上げの有無と併せて次期に関する発言に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
8月29日(木曜日)
18:15 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
21:30 USD 米GDP(改定値)、失業保険申請件数
23:00 USD 米住宅販売保留指数
8月30日(金曜日)
02:00 USD 米7年債入札
10:30 AUD 豪小売売上高