失業保険申請件数やISM非製造業景況指数に注目! 「10月3日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年10月3日

失業保険申請件数やISM非製造業景況指数に注目! 「10月3日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は石破茂首相が植田和男日銀総裁との会談後、「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」「これから先も緩和基調を維持しながら経済が持続的に発展することを期待している」と述べたことをきっかけに全般円売りが進行しました。

 

9月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が14.3万人増と予想の12.0万人増を上回ったことが伝わると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化し、石破首相の発言による円安を伴いドル円は一時146.51円まで上値を伸ばしました。

 

本日は失業保険申請件数やISM非製造業景況指数が予定されています。

このままリスクオフが後退し、米指標が強ければドル円の上値が伸びるのか注目しています。

また、中東リスクによる急なリスクオフにも注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

スイスCPI(消費者物価指数)

スイス国立銀行は先日0.25%利下げを決定しました。

スイス国立銀行の利下げサイクルは終了が近いのではないかと思われ、追加利下げの回数に注目されています。

CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回る結果となれば、追加利下げの可能性は後退するのではないかと思います。

 

 

 

米失業保険申請件数

失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用指標の先行指標として注目されています。

申請件数の中でも継続申請は失業者(失業率)の判断材料として注目されています。

失業保険申請件数の結果に注目しておきたいと思います。

 

 

 

ISM非製造業景況指数

米国のGDPの大半を占めるサービス業の景況感を確認するためISM非製造業景況指数に注目です。

米国の非製造業が悪化しているようであれば利下げ幅拡大期待に繋がるのではないかと思います。

ISM非製造業景況指数の中でも特に内訳の雇用指数に注目しておきたいと思います。

 

 

 

2)リスク要因

 

ウクライナ情勢・中東情勢

イランからイスラエルに向けて100発以上(一部では数百発との報道も)の弾道ミサイルが発射されました。

多くのミサイルは迎撃されたようですが、一部は着弾したようです。

今後、イスラエルが報復行動に出るのかに注目が集まっています。

Bloombergの報道によると「少なくともイスラエルとヒズボラの全面戦争が始まる瀬戸際にある。そうなればレバノンには壊滅的な被害が及び、イスラエルには多大な苦痛が伴うだろう」「イランが参戦すれば、中東全域にリスクが及ぶ」と中東全域のリスクオフが懸念されています。

また、ウクライナには米英から兵器が支援されたとの話もあります。

今後、ロシアとウクライナの対立が激化し、リスクオフが進む可能性には注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

解散総選挙・石破ショック

先週の自民党総裁選で高市早苗候補を逆転し、石破茂候補が新総裁となり石破総理・石破政権が誕生しました。

石破総裁が誕生すると日経平均は暴落、為替は大きく円高がする無など、マーケットが大荒れとなりました。

今週に入り、石破首相の発言は総裁選前と反対の発言も多く、マーケットはリスクオンと受け止め円安が大きく進んでいます。

石破首相の発言でマーケットがリスクオン・オフ、どちらにも傾く可能性があるのでないように注意しておきたいと思います。

 

 

 

英政権

英国では7月に政権奪取したスターマー首相率いる労働党が党大会を開き、巨額の財源不足を補うために「増税と歳出削減」を重視した予算案を公表するとした一方で、労組重視の姿勢を鮮明にしており、経営者からは企業への負担増が懸念されています。

また、スターマー政権には政治資金スキャンダルも出てきており、支持率は低下し政局不安からポンドの上値が重くなってきています。

今後の英政権の支持率に注目です。

 

 

 

3)要人発言

 

次回の金融政策発表に向けて、各要人発言の内容に注目です。

 

FRBは9月FOMCで年内利下げの見通しを0.5%(0.25%×2回)としています。

ターミナルレート(利上げの最終水準)を2.9%としています。

現在の金利が4.75%~5.00%なので、ターミナルレートまで2.00%の利下げ(0.25%×8回)となります。

今年0.5%利下げを実施するのであれば、来年1.5%(0.25%×6回)の利下げを進めるのか、利下げペースについてどのようは発言が出てくるのか注目です。

また、今週は米雇用指標やISMなどの景況感指標が予定されています。

特に週末の雇用統計はFRBも注目していることから、指標結果を受けて発言内容に変化が出てくるのかにも注目しておきたいと思います。

 

ECBは10月の理事会で利下げがあるのか、それとも据え置きなのか、発言内容に注目です。

先日の理事会後、0.25%利下げと据え置きで発言が分かれているため、どちらの発言が優勢となってくるのか、指標結果などを受けて発言内容に変化が出てくるのか注目です。

 

英中銀はインフレの高止まりから利下げには慎重な姿勢を示しています。

先日のMPC(金融政策決定会合)で、9名中8名のメンバーが据え置きを支持しています。

これから、11月のMPCに向けて利下げ支持がどこまで増えていくのか発言なように注目したいと思います。

 

日銀は年内の追加利上げがあるのか、発言内容に注目です。

予想では年内追加利上げと、追加利上げは来年に持ち越しとの予想が分かれています。

年内追加利上げの期待が進めば、再度円高が進む可能性があるので注目しておきたいと思います。

また、石破新政権を受けて、日銀の対応に変化が出てくるのかにも注目です。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10月3日(木曜日)

 

15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)

16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)

17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)

21:30 USD 米失業保険申請件数

22:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)

23:00 USD ISM非製造業景況指数

23:00 USD シュミッド・カンザスシティ連銀総裁発言

23:40 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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