2019年8月2日
対中関税第4弾が急浮上! 雇用統計を前にリスクオフ相場に突入! ~8月2日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
今朝のトランプ発言で、相場状況は一変しています。 急激なリスクオフ! クロス円とクロスフランは大きく下落! 米金利、原油価格、金価格、VIX指数、株価など再チェック!
来週からの夏枯れ相場、夏休み前に大きな材料がマーケットに投入されました。
リスクオフ相場が始まったのか注目しています。
お盆休み、連休前には企業のレパトリによる円買いがあり、円高になりやすいという話もあります。 円高の追い風になるのかもしれません….
目次
◎本日の注目点
1)対中関税第4弾
今朝、突如トランプ砲が発射! 「9月1日からいくつかの中国製品に10%関税を課す」
対中関税第4弾にあたる3000億ドル相当の中国製品に追加関税、9月1日から10%を課す発表されました。
注目は、対中関税による中国経済への影響。 また、豪州経済への影響。 その他に、株価、債券利回り、VIX指数などに注視してリスクオフがどこまで進むかにも注目です。
あとは、トランプ大統領や中国政府から発言ツイートが出てこないかにも注目です。
2)日米閣僚級貿易通商協議
本日2日目を迎える日米閣僚級貿易通商協議、何かしらの結果が出てくると思われます。 内容次第では、円高圧力になりかねません。 上記の対中関税第4弾でリスクオフになっているところに円高圧力がかかれば、107円台を割り込む可能性もあります。 要注意です。
3)日米韓閣僚会談
日本政府は本日閣議で韓国をホワイト国から除外する方針です。 これに対する韓国の反応、また、米国の反応が気になります。
また、関連企業の株価下落による日経平均の下落も要注目です。
4)米雇用統計
本来であれば、9月の利下げを観測するために雇用統計に注目が集まると思っていましたが、急遽トランプ大統領の対中関税発言で注目は貿易摩擦になってしまいました。 米中の貿易摩擦が米経済の不安につながり、9月利下げ確率上昇に繋がっています。
雇用統計では、平均時給と失業率に注目です。 景気上昇中は、給料が上がっているかに注目が集まりますが、景気後退時には失業率に注目が集まります。 為替の動きが平均時給についていくのか、それとも失業率についていくのか、注目です。
5)週末要因
今週は大きな材料が多く、為替市場は動きました。 本日の雇用統計で、一旦区切りがついて、来週から夏休みという方も多いようです。 来週は夏枯れ相場とならないか心配です。
そのような状況でポジションや注文が薄くなっているときに、トランプ発言や北のミサイルなどでリスクが出てくると、フラッシュクラッシュに繋がります。 週末のポジション調整はしっかりとしておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月2日(金曜日)
日米閣僚級貿易通商協議(2日目)
韓国をホワイト国から除外する閣議決定
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(6月19・20日分)
10:30 AUD 小売売上高・PPI(生産者物価指数)
17:30 GBP 建設業PMI
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給・貿易収支
21:30 CAD 貿易収支
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
8月3日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント数