2024年12月19日
日銀と英中銀の金融政策発表に注目! 「12月19日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目のFOMCで市場予想
パウエルFRB議長は記者会見
本日は金融政策発表ラッシュの最後、日銀と英中銀が予定されています。
ともに注目度が高く、サプライズの可能性があるため大きく動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
日銀金融政策決定会合
注目度:かなり高い
織り込み度:据え置きが優勢
バイアス:円安優勢
ポイント:利上げと見通し
今回の日銀金融政策決定会合は一時利上げの可能性が高まりましたが、利上げに否定的な観測記事が報じられたことで利上げ期待は後退し、据え置き予想が優勢となっています。
ただ黒田日銀時代にサプライズ発表があったことを考えると、今回サプライズ利上げが発表される可能性には注意しておきたいと思います。
据え置きであった場合は1月の会合で利上げが実施されるのか、来年の利上げペースやターミナルレート(利上げの最終水準)をどの程度に考えているのか、声明文や記者会見に注目したいと思います。
英中銀
注目度:高い
織り込み度:据え置きと利下げ予想で分かれており据え置き優勢
バイアス:特になし
ポイント:利下げの実施とMPC投票配分
今回の英中銀は利下げ予想と据え置き予想が分かれています。
今週発表された製造業・サービス業・総合PMI(速報値)や雇用統計、CPI(消費者物価指数)の結果は強弱入り混じる結果となり織り込み度に大きな変化はないようです。
利下げが先送りされた場合は、9名いるMPCメンバーのうち何票利下げ票が投じられたのかに注目、4票や3票などギリギリで据え置きとなったのであれば次回の利下げ期待に繋がりますが、2票や1票であった場合は利下げ期待が大きく後退し、ポンド買いが進むのではないかと注目しています。
2)経済指標
米失業保険申請件数、GDP、フィラデルフィア連銀製造業景況指数
失業保険申請件数とGDP,フィラデルフィア連銀製造業景況指数が同時に発表されるため、結果が強弱入り混じる展開となればドル買いドル売りが交錯する可能性があるので注意しておきたいと思います。
ただ、FRBが雇用市場に注目しているため雇用指標の先行指標として注目されている失業保険申請件数が最も注目されているのではないかと思います。
そのため失業保険申請件数の結果が強ければドル買い、弱ければドル売り方向に進んでいくのではないかと考えています。
日本CPI(消費者物価指数)
日銀が利上げに踏み切るのかに注目が集まっており、日銀の目標である物価がどこまで高まっているのかCPI(消費者物価指数)の結果に注目です。
CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を上回れば1月の会合での利上げ期待に繋がるのではないか、日本の金利が上昇し円売り圧力が弱くなるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
12月19日(木曜日)
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合・政策金利・声明文
15:30 JPY 植田日銀総裁発言(記者会見)
21:00 GBP 英中銀政策金利・声明文・MPC投票配分
22:30 USD 米失業保険申請件数、GDP、フィラデルフィア連銀製造業景況指数
12月20日(金曜日)
00:00 USD 米中古住宅販売戸数
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)