2022年10月11日
日銀の介入やリスク要因に注目! 「10月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は東京・NY・カナダが休場で、1日を通して閑散相場となりました。
ウクライナではロシアによる大規模ミサイル攻撃で11人が死亡、インフラ施設が被害を受けています。
ロシアの攻撃でマーケットはリスクオフが進み、円買い・ドル買いが進み、ドル円は145.80円まで上昇しています。
本日は日銀による介入を警戒しながら、ウクライナなどのリスク要因に注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)ウクライナ情勢
ロシアはウクライナ東部4州を併合、ウクライナは4州を奪還作戦を進めており、争いは激化しています。
クリミアではクリミア半島とロシアを結ぶ欧州最長の大橋爆破の報復として、ロシアはウクライナ複数の都市を攻撃、首都キーウをはじめ各地でロシア軍による大規模なミサイル攻撃があり、合わせて11人が死亡したほか、インフラ施設が被害を受けています。
今後も攻撃が続く可能性があり、小型核の使用も示唆しています。
本日はウクライナへの大規模ミサイル攻撃を受けて、臨時のG7首脳会合(オンライン)が開催されます。
ロシアに対して追加制裁が発表されるのか、ロシアが報復に出るのか、リスクオフが進まないか注目です。
2)英雇用統計
英国も物価高が問題となっており、要因の一つとして人手不足が物価高も要因となっています。
雇用者数よりも失業率や平均賃金に注目して、失業率や平均賃金が強い結果となると物価高も続き、英中銀の利上げも加速するのではないかと観測に繋がります。
3)リスク要因
英金利・ポンド
英国はトラス政権による減税策の発表でポンド安・英国債安・株安のトリプル安になりました。
その後減税策の撤回を発表し、英中銀はQT(量的引き締め)を延期し、期間20年以上の普通国債を1回のオペに
トリプル安は落ち着き、ポンドは買い戻され、長期金利は低下しました。
ただ、英中銀の臨時措置は今週末の14日までとなっており、終わりが見えてきたときに金利が再度上昇し、ポンド安が進まないか注目です。
今週は英中銀要人の発言が多数予定されているので、英中銀による14日以降の措置について言及があるのかにも注目です。
イタリア情勢・ユーロ
イタリアでは右派連合に政権交代しており、EUとの関係に注目が集まっています。
右派連合は新ロシア寄りなので、ロシアを巡る制裁・対応の足並みがそろわなくなる可能性もあります。
また、欧州中央銀行(ECB)保有の伊国債が過去2カ
独伊金利差が拡大するとユーロ安に繋がるので、イタリアの長期金利水準には注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
10月11日(火曜日)
15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
21:45 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
10月12日(水曜日)
01:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
02:00 USD 米3年債入札
03:00 GBP カンリフBOE副総裁発言
03:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
03:35 GBP ベイリーBOE総裁発言
07:00 AUD エリスRBA総裁補佐発言
07:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言