2019年7月28日
日銀・英中銀・FRB、政策金利発表ラッシュでトレードチャンス多数! ~7月29日週の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週は、ECB理事会が注目され、ユーロは大きく動きました。 ただ、それ以外は今週の政策金利発表を控えて小動きでした。
英国では、ボリス・ジョンソンが英首相に就任。 10月31日には離脱すると強調したうえで、欧州委員長と電話会談したが離脱再交渉は拒否されました。
その他では、久しぶりに北朝鮮がミサイル発射! 8月に予定されている米韓合同軍事演習に反発してのものだと言われています。 ということは…..まだミサイル発射が続く可能性もあるのかなぁと思います。 また、北朝鮮は、日韓関係を背景に日韓軍事協定の破棄を要求しています。
今週は、重要指標や政策金利発表が多数予定されています。 今週のイベントラッシュが終わると、マーケットは夏休みに入るのかなぁ…..と思うと、今週は頑張ってトレードしたいと持っています。
目次
◎今週の注目点
1)政策金利発表
日銀
先週、ECB(欧州中銀)は据え置きを発表したものの、9月会合での利下げが予想されています。 今週FOMCでは0.25%の利下げが予想されています。 このように世界的緩和政策が進む中、日銀は動けるのかが注目されています。 緩和政策に関して、YYC(イールドカーブコントロール)を使った緩和政策は限界なのではないか!? 追加緩和は出来ないのではないか!? 追加利下げが出来るのか!?
日銀は手詰まり論がよく出てきます。 今回の会合で日銀が動けなければ、周囲の緩和政策に置いていかれ、円高懸念が出てきます。 政策・声明文・記者会見で緩和政策かフォワードガイダンスが出せるのか注目です。
BOE(英中銀)
今回のBOEは四半期インフレーションレポートが同時発表される「Super Thursday」です。 英首相がボリス・ジョンソ首相に交代したことで、10月31日の離脱を強調しています。 このような状況で、BOEは動きづらいと思われます。
今回の注目は、Brexitや首相交代の影響が英国経済にどのような影響を与えているのか、今後の予想はどうなのか、四半期インフレーションレポートの内容です。 英経済が弱くなっているのか!? Brexitの影響は!? ポンド安によるインフレは!? 注目です。
FOMC
今回は0.25%の利下げが予定されています。 0.25%に利下げは織り込み済みだと思われ、0.5%利下げがあればサプライズになると思います。 0.5%利下げ以外では、声明文・記者会見で年内利下げ確率や利下げ幅について、どのような内容になっているのか注目です。
年内0.75%の利下げが予想されていますが、さらなる利下げが必要とされているのか!? それとも、今回以降の利下げは考えていないのか!? その内容次第で今後の米ドルの動きが決まるのではないかと思っています。
現在、ドルインデックスはレンジ上限近くにいます。 利下げ幅が思ったよりも少なければ、ドル高に動き、ドルインデックスの上限ブレイクするかもしれません。 ドルインデックスも併せて注目しています。
2)経済指標
今週は、月末・月初の週で重要指標が続きます。 政策金利以外では、欧州・米国・中国のPMIや米雇用統計、欧州各国HICP(消費者物価指数)、欧州各国やカナダGDPなど、どれも注目度の高い指標です。
弱い指標結果が続けば大きなトレンドにつながる可能性が高くなります。 指標結果には要注意です。 特に欧州系は、先週のECB理事会後にユーロは買い戻されています。 また弱い結果が続くようであれば、再度ユーロ売りが始まるかもしれません。
3)日米・米中貿易通商協議
今週は米中・日米閣僚級貿易通商協議が予定されています。 米中関係では、ファーウェイ制裁を少し緩和するような動きも見せていますが、中国が農作物を輸入していないことに怒りツイートをしています。 このような状況で、今回の協議での合意は難しいと言われています。 もし仮に、合意もしくは合意間近なんて言う報道が出ればリスクオンになるかもしれません。 ただ、合意出来ないとしても織り込み済みなので、即リスクオフというのは無いかもしれません。
日米通商協議では、参院選も終了したことで、遠慮なくプレッシャーをかけてくると思われます。 貿易交渉もそうですが、為替条項も出てくると思われます。 先日、為替介入について発言・ツイートしていましたが、対中国向けのような内容でしたが、当然日本に対しても出てくると思われます。 米中・日米通商協議の前に発言したことも予告のようにも取れます。 日米協議の結果は円高に動く可能性を気を付けたいと思っています。
4)中東リスク
イラン革命防衛隊がタンカー拿捕や無人機ドローンを撃墜したことで、中東リスクの緊張感が高まっています。 ただ、米国は直接戦争はしたくないと思っているのではないかと思います。 歴代の大統領は分かりませんが、トランプ大統領は金勘定をしたうえでしか動かないと思っています。 なので、すぐには動かないかもしれませんが、有志連合になったときに英国が主導になったときは、もしかして…..があるかもしれないと思っています。
また、日本は、この有志連合に参加するのか!? しないのか!? 参加するならば、どこまで参加するのか!? 参加しないのなら、中東問題に日本はどういう対処をするのか注目です。
◎今週のイベントスケジュール
7月29日(月曜日)
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
17:30 GBP 英消費者信用残高
7月30日(火曜日)
米中閣僚級貿易通商協議
大統領選に向けた民主党討論会
07:45 NZD 建築許可件数
10:30 AUD 建築許可件数
12:00前後 JPY 日銀金融政策決定会合・政策発表
14:30 EUR フランス四半期GDP速報値
15:00 EUR Gfkドイツ消費者信頼感指数
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
16:30 SEK スウェーデンGDP
18:00 EUR ユーロ圏経済信頼感指数・消費者信頼感指数
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
21:30 USD PCEデフレーター・コアデフレーター
23:00 USD 消費者信頼感指数
7月31日(水曜日)
米中閣僚級貿易通商協議
大統領選に向けた民主党討論会
08:01 GBP Gfk英消費者信頼感指数
10:00 CNY 製造業PMI
10:00 NZD NBNZ企業信頼感指数
10:30 AUD 四半期CPI(消費者物価指数)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
16:00 EUR スペインGDP
16:55 EUR ドイツ失業率
18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)・GDP・失業率
20:00 MXN メキシコGDP
20:00 TRY CBRT(トルコ中銀)インフレ報告書・金融政策決定会合議事要旨
21:15 USD ADP雇用統計
21:30 CAD カナダGDP
23:30 USD 原油在庫量
8月1日(木曜日)
日米閣僚級貿易通商協議
03:00 USD FOMC政策金利発表
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
08:00 AUD 製造業PMI
10:30 JPY 雨宮日銀副総裁発言
10:45 CNY 財新製造業PMI
15:30 SEK スウェーデン製造業PMI
16:45 EUR イタリア製造業PMI
16:50 EUR フランス製造業PMI
16:55 EUR ドイツ製造業PMI
17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI
20:00 GBP BOE(英中銀)金融政策発表・MPC投票配分・声明文・四半期インフレーションレポート
20:30 GBP カーニーBOE総裁記者会見
23:00 USD ISM製造業景況指数
8月2日(金曜日)
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(6月19・20日分)
10:30 AUD 小売売上高・PPI(生産者物価指数)
17:30 GBP 建設業PMI
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給・貿易収支
21:30 CAD 貿易収支
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
8月3日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント数