2019年4月25日
日銀・TCMBサプライズが起こる可能性は!? ~4月25日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日のドル円は、東京市場から欧州市場にかけて円高が進んだのですが、NY市場からドル高が進みました。 早朝(NYクローズ前)には、ドルインデックスは高値更新、ドル円も年初来高値を更新しました。 また、値洗い(オーバーナイト)前に、スワップ金利11倍を狙って、ドル円ロングポジションを持つ人が、多かったのではないかとの見方もあります。 スワップ狙いでドル円ロングを持ったとするならば、ポジション解除の円買いが起きる可能性もあります。
また、BOC(カナダ中銀)は政策金利を据え置きました。 ただ、声明文から利上げに関する文言が削除されたことから、BOCもハト派にシフトしたのではないかと、カナダドルは大きく売られました。 その後のBOC記者会見で利上げについて触れたことで、カナダドルの下落は一服、徐々に値を戻していきました。
目次
◎本日の注目点
1)日銀金融政策決定会合
今回の日銀では、据え置きが予想されています。 注目は低金利の副作用と緩和政策です。
マイナス金利や低金利による副作用については、以前から議論されています。 また、緩和政策も限界論が出ています。 そのあたりについて、どのような話が出てくるか注目です。
また、参院選を控えて、安倍首相や自民党の支持率アップのため景気対策・緩和政策をしてくるのではないかと噂されています。 消費税増税も控えているので、黒田バズーカ第5弾もあるのではないかともいわれています。 今回ではないと思いますが、声明文や黒田総裁の記者会見に注目したいと思います。
2)日米首脳会談
日米首脳会談で注目は、為替条項と為替報告書です。 トランプ大統領はカナダやメキシコ、中国、欧州と貿易関税を盾に、為替条項を押し付けてきています。 日本に対しても為替条項は必須項目ではないかと思われます。 どこまで、影響を抑えることが出来るか注目です。
また、4月中旬に発表される為替報告書が、今回はまだ発表されていません。 為替報告書で注目されるのが中国ですが、米中通商協議が微妙な状況なので、刺激するような内容は避けられるのではないかと思われます。 なので今回は、日本がターゲットではないかと思われ、今回の首脳会談に合わせて発表するのではないかと噂されています。 為替報告書が出てくるのか注目です。
3)トルコ中銀政策金利
本日TCMB(トルコ中銀)で政策金利発表があります。 先月末には流動性を低下させる荒業に出たエルドアン大統領。 流動性を戻すタイミングで、しれっと利下げをしています。
エルドアン大統領は、選挙で敗退。 支持率回復のためにも景気対策のために、TCMBに利下げ圧力をかけてくると思われます。 ただ、トルコリラは通貨安水準に推移しています。 ここで利下げに踏み切れば、トルコショックの再来になりかねません。 TCMBはエルドアン大統領の圧力に負けずに、独立性を保てるか注目です。
4)五十日・月末・大型連休前
本日は五十日です。 また、大型連休前や月末といった要因もプラスされるので、仲値やFIXには要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
4月25日(木曜日)
オーストラリア・ニュージーランド休場
日米首脳会談
12:00前後 JPY 日銀金融政策・声明文発表
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
16:00 SEK スウェーデン消費者信頼感
16:30 SEK スウェーデン政策金利発表
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:30 ECB デギントスECB副総裁発言
21:30 USD 耐久財・コア耐久財受注
4月26日(金曜日)
日米首脳会談(為替条項の導入議論)
02:00 USD 7年債入札
07:45 NZD NZ貿易収支
10:30 AUD PPI(生産者物価指数)