日銀金融政策決定会合、トランプ大統領就任に注目の1週間! 「1月20日週の注目点とイベントスケジュール」

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2025年1月20日

日銀金融政策決定会合、トランプ大統領就任に注目の1週間! 「1月20日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は「日銀政策委員、過半が利上げ支持」との日本経済新聞の報道などから、今週の日銀金融政策決定会合での利上げ確率が9割まで上昇するなど織り込みが進み円買いが進む場面がありました。

 

また、英国の財政不安から英金利が上昇し、ポンド売りが進む展開が続きました。

 

今週は注目の日銀金融政策決定会合で利上げが発表されるのか、トランプ大統領の就任式、就任後のトランプ大統領の行動に注目されています。

また、来週にFOMCやECB理事会などを控えていることから、ブラックアウト期間に突入しており要人発言は少なくなっています。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

日銀金融政策決定会合

注目度:かなり高い

織り込み度:9割利上げを織り込み済み

バイアス:円安圧力あり

ポイント:追加利上げの可能性

 

昨年12月19日に行われた前回会合では植田日銀総裁が記者会見で「来年の春闘に向けた賃上げのモメンタム、そしてトランプ次期米政権の追加関税策の中身について、もう少し情報を待ちたい」との発言で、市場予想は3月か4月の利上げでした。

今年に入って氷見野日銀副総裁や植田日銀総裁が相次いで「利上げをするかどうか政策委員の間で議論し、判断したい」と発言したことや一部通信社からも「日銀は来週の会合で米新政権の影響が限定的なら利上げの公算大」と伝わり、利上げ確率は9割まで織り込みが進んでいます。
ただ、トランプ米政権が20日に誕生してわずか数日で影響を見極めることができるのか、トランプ政権の影響や春闘の状況を確認するために利上げを先送りする可能性も少しあるのではないかと思います。

利上げが実施出来なかった場合は円売りで反応し、植田日銀総裁の定例記者会見で3月か4月の利上げの可能性に市場の注目が一段と集まるのではないかと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

英雇用統計・失業率・平均賃金

英国では人出不足から賃金インフレが懸念されています。

このことから平均賃金が市場予想や前回値を超えているのか注目です。

また、経済状況を確認するため雇用者数と失業率にも注目しておきたいと思います。

 

 

 

カナダCPI(消費者物価指数)

カナダ中銀は利下げ停止が近いのではないかと注目されています。

CPI(消費者物価指数)の結果が予想よりも低下していれば追加利下げの可能性が高まり、カナダドル売りが進むのではないかと思います。

 

 

 

NZ四半期CPI(消費者物価指数)

ニュージーランドは前回のCPI(消費者物価指数)が2.2%で物価目標の1∼3%に収まっており、今回も物価目標の中に収まるのか注目です。

物価目標の中でも1%に近い結果が出てくると大幅追加利下げの可能性が高まるのではないかと思います。

また、NZ四半期CPI(消費者物価指数)はNY市場終了後の薄商いの時間帯に発表なので、値が飛ぶ可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

米失業保険申請件数

FRBは雇用市場に注目しており、失業保険申請件数は毎週発表されるため雇用指標の先行指標として注目されています。

注目度が高くなっているため市場予想と結果が乖離すると大きな値動きに繋がるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

カナダ小売売上高

カナダの景気を確認するため、小売売上高の結果に注目しておきたいと思います。

小売売上高の結果が弱ければ追加利下げの可能性が高まり、カナダドル売りが進むのではないかと思います。

 

 

 

日本CPI(消費者物価指数)

CPI(消費者物価指数)の後に日銀金融政策決定会合が控えています。

CPI(消費者物価指数)の結果が強ければ利上げ判断の後押しに繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国と各国で製造業・サービス業・総合PMIの速報値が発表されます。

製造業・サービス業・総合PMIは今後の景況感を指数化したもので、「50」を好不況の分岐点とし上回ると好景気、下回ると景気後退を見通しています。

今回は速報値なので注目度も高く、予想と結果が乖離しやすいことから大きな値動きに繋がります。

特に欧州は景気後退が懸念されていることから注目しておきたいと思います。

 

 

 

3)リスク要因

 

トランプ大統領就任式

20日にトランプ大統領の就任式が予定されています。

米国の11:30(日本時間25:30)に開会、12:00(日本時間26:00)に宣誓式、その後に就任演説が始まります。

大統領選挙後からこれまでも関税について発言してきており、就任演説でどのような発言が出てくるのか注目が集まっています。

これまでは発言だけでしたが、大統領就任すると大統領権限で大統領令を発令することができます。

早速、関税等の大統領令が発令される可能性もあり、各国に影響を及ぼす可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

1月20日(月曜日)

 

トランプ氏が米大統領就任
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)(スイス・ダボス)
米国休場(キング牧師誕生日)

 

23:00 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

23:30 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

 

 

1月21日(火曜日)

 

世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)(スイス・ダボス)

 

16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金

20:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言

22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)

 

 

1月22日(水曜日)

 

世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)(スイス・ダボス)

 

06:45 NZD NZ四半期CPI(消費者物価指数)

18:15 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

19:30 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言

 

 

1月23日(木曜日)

 

世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)(スイス・ダボス)

 

00:05 EUR ラガルドECB総裁発言

03:00 USD 米20年債入札

03:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

08:50 JPY 日本貿易収支

22:30 USD 米失業保険申請件数

22:30 CAD カナダ小売売上高

 

 

1月24日(金曜日)

 

世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)(スイス・ダボス)

 

00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)

01:00 USD 原油在庫量

03:00 USD 米10年債入札

08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)

12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合・政策金利・経済物価情勢の展望

15:30 JPY 植田日銀総裁発言(記者会見)

17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

19:00 EUR ラガルドECB総裁発言

20:00 EUR チポローネECB専務理事発言

23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

 

 

1月25日(土曜日)

 

00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率、米中古住宅販売戸数

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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