2024年4月26日
日銀金融政策決定会合とPCEデフレーターに注目! 「4月26日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日発表された米1~3月期GDP(速報値)が市場予想を下回ったものの、同時に発表されたPCE価格指数や失業保険申請件数が市場予想よりも強い結果となったことで米金利は上昇、短期金利市場ではFRBの最初の利上げは12月まで先送りされるのではないかとの観測が浮上し、ドル買いからドル円は一時15
本日は注目の日銀金融政策決定会合が予定されています。
昨日、時事通信が「日銀は26日の日銀金融政策決定会合で国債買
政策変更がなかった場合は一気に円安が進む可能性もあるので注意しておきたいと思います。
また、米国はPCEデフレーターが発表され、こちらも大きく動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
日銀金融政策決定会合
注目度:かなり高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:円安
ポイント:展望レポートの物価見通し
今回の金融政策決定会合ではゼロ金利政策を維持すると予想されています。
一部では国債の買い入れ額を減額させるのではないかとの予想もあります。
また展望レポートでは、物価見通しが上方修正されるのではないかと注目しています。
また、記者会見でも物価上昇に関してや、現在の円安についてどのように考えているのかにも質問が集まるのではないかと思います。
2)要人発言
PCEデフレーター
予想:2.6%
前回:2.8%
FRBが最も注目している物価指標であるPCEデフレーターが、どこまで低下しているのか注目です。
市場予想を上回る結果が出てくるようであれば、利下げの先送り期待が高まるのではないか、ドル買いが進むのではないかと注目しています。
ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率
予想:77.8/3.1%
前回:77.9/3.1%
ミシガン大学消費者信頼感指数は景況感として注目していますが、最も注目しているのは同時に発表される期待インフレ率です。
1年先の期待インフレ率が上方修正されるようであれば物価高の高止まりが予想され、利下げ先送り期待に繋がるのではないかと注目しています。
3)リスク要因
中東リスク
中東ではイランとイスラエルの対立が高まり、ドローンやミサイルが発射される事態になっています。
イスラエルがイランに対して報復攻撃を実施、イランの核施設などは無事で攻撃は迎撃されたと報じられています。
報復の報復攻撃がイランからイスラエルに実施されるのか、中東戦争に発展するのか注目しています。
中東リスクが高まると原油高に繋がり、再度エネルギー価格高騰による物価高が進む可能性がります。
インフレが進めば、利下げ期待が先送りとなります。
特に米国はインフレが高止まりしていることから利下げ先送り観測が高まっており、原油高による物価高から利下げ先送り観測がさらに高まる可能性があります。
米金利高・ドル高が進み、ドル円はさらに上昇する可能性があります。
円買い介入
円安が進み、155.75円まで上昇しています。
155円が介入ラインではないかと注目が集まっていましたが、155円を抜けても介入がないことから上値を伸ばしています。
鈴木財務相が「介入の環境整ったと捉えられてもいい」との発言から、いつ為替介入が実施されてもおかしくない状況ではないかと思います。
日銀金融政策決定会合、植田日銀総裁記者会見などを通過した後に介入が実施される可能性も考えています。
介入が実施されるのか、介入が実施された場合の規模はどのくらいなのか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
4月26日(金曜日)
10:30 AUD 豪PPI(生産者物価指数)
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合
15:30 JPY 植田日銀総裁記者会見
17:00 EUR デギントスECB副総裁発言
18:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
21:30 USD PCEデフレーター
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率
4月27日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント